オフィス用インターネット回線選びで失敗しない方法

公開日:2025/04/01 最終更新日:2025/04/11

失敗しない

オフィス用のインターネット回線を契約したものの「通信速度が思っていたよりも遅い」「セキュリティ対策に不安がある」といった失敗をしてしまうことも少なくありません。そのような失敗を回避するには、法人向け回線選びで失敗しないコツを抑える必要があります。本記事を参考に、オフィスに快適なインターネット環境を導入しましょう。

個人向け回線と法人向け回線の違い

個人向けと法人向けのインターネット回線にはいくつかの重要な違いがあります。主な違いは、利用目的や環境、提供されるサービスの質にあります。

利用目的

まず、個人向けのインターネット回線は、自宅で個人や家族がインターネットを利用することを想定して設計されています。これに対して、法人向け回線は多くの従業員が同時にインターネットにアクセスする環境で支障なく業務が行えるように作られています。

個人向けの回線は、手軽で低コストなサービスを提供することを優先しており、混雑時には通信の遅延や中断が起こることが少なくありません。

一方法人向け回線では業務に支障をきたさないよう、帯域保証型のサービスを利用することで、インターネットが混雑している時間帯でも安定して快適に利用できます

さらに、法人向け回線は冗長化された設備によって、万が一の障害時に影響を最小限に抑える仕組みが整えられています。

サポート体制

次に、サポート体制に関する違いです。個人向け回線では基本的に一般的なサポート窓口が設けられており、対応時間も限られています。しかし、法人向け回線では企業のネットワーク回線におけるトラブルが業績や経営に直結するため、専用のサポート窓口が設けられており迅速な対応が求められます。

法人向け回線では専任担当者が付き、回線の増設やオプション追加についてもスムーズに相談可能です。また、24時間対応や英語対応など、企業ニーズに対応したサービスが提供されることもあります。

IPアドレスの取り扱い

また、IPアドレスの取り扱いにも違いがあります。個人向け回線では通常、動的IPアドレスが使用され、インターネット接続のたびに異なるIPアドレスが割り当てられる仕組みです。しかし、法人向け回線では固定IPアドレスが提供されることが多く、これには多くのメリットがあります。

例えば、IPアドレスによるアクセス制限が可能となり、特定のクラウドサービスや開発段階のWebサイトにアクセスできるユーザーを限定することができます。

また、VPN接続(仮想プライベートネットワーク)の利用が可能となり、離れた場所から自社のファイルサーバーやPCに安全にアクセスできるようになることもポイントです。

法人向け回線選びで失敗しないためにおさえるべきポイント

法人向けのインターネット回線を選ぶ際に最も重要視されがちな要素は「回線速度」ですが、回線速度だけで選定するのはお勧めできません。とくに法人向け回線の場合、利用環境やニーズに合わせた選定が重要です。

回線速度

まず、回線速度に関して言えば、一般的に高速通信には100Mbpsから1Gbpsの速度が求められます。しかし、この速度は接続端末や使用する従業員数によって大きく異なります。

また、法人利用の場合はアップロード速度も重要です。とくにクラウドサービスの利用やファイルのアップロードが多い企業では、この点を重視する必要があります

しかし、回線速度はあくまで「最大速度」であるため、カタログに記載された速度が必ずしも実際のパフォーマンスに反映されるわけではない点を考慮する必要があります。

接続タイプの違い

次に、回線を選ぶ際には「接続タイプ」の違いを理解することが重要です。多くのプロバイダが提供している「ベストエフォート型」のサービスでは、契約した速度(例えば100Mbps)を保証するものではなく、あくまで「最大速度」の範囲内でサービスを提供します。

つまり、通信の混雑や回線の状態によって、契約速度に達しないことも多くあります。一方で帯域保証型サービスでは、契約した速度(例えば100Mbps)が常に保証されます。常に安定した通信速度を提供するため、業務の効率を確保可能です。

このため、企業にとっては、従業員数が多い、Web会議やオンライン商談が頻繁に行われる、大容量ファイルのアップロード・ダウンロードを頻繁に行うなど、安定した通信が求められる状況では帯域保証型サービスが適しています

通信の安定性・SLA

また、通信の「安定性」や「SLA(Service Level Agreement)」も重要な選定ポイントです。SLAは、通信品質の保証を意味しており、企業の業務にとって重要な要素です。とくにWEB会議・WEB商談が多い企業の場合は、通信の安定性を一番に重視しましょう。

まとめ

オフィス用インターネット回線選びで失敗しないためには、回線速度だけに注目せず、さまざまな要素を総合的に考慮することが重要です。法人向け回線は、従業員数や業務内容に応じた適切な選定が求められます。とくに、安定した通信を提供する帯域保証型サービスや、通信品質を保証するSLA、さらにセキュリティ対策としての固定IPアドレスの利用がポイントです。また、専用のサポート体制があることも大きな利点といえます。これらを踏まえて自社のニーズに最適な回線を選ぶことで、業務効率を高めつつ快適なインターネット環境を確保できます。

おすすめ法人向けインターネット回線一覧

イメージ
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)
連絡先0120-681-61703-5359-5111(東日本)
0120-116116(西日本)
0120-106107(OCN)
03-3347-0077お問い合わせフォーム0120-963-350
回線タイプベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォート(一部帯域確保)
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型
提供エリア全国主要都市部
(1道1都1府7県)
全国関東エリア
(東京・埼玉・千葉・神奈川の一部)
全国関東:1都6県
東海:4県
関西:2府3県
九州:2県
参考価格
:月額費用
4万6,200円(税込)4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
33万円(税込)858万円(税込)2万735円(税込)
参考価格
:初期費用
5万8,300円(税込)
※工事費別
2万680円(税込)3万4,650円(税込)11万3,850円(税込)22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料
SLA(品質保証制度)対象遅延速度
可用性
遅延時間
故障通知時間
故障回復時間
パケット損失率
遅延時間遅延時間
可用性
稼働率
トラブル対応
サポートの仕方
24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能
その他特徴ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定しているバックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できるWebブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式リンク公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る

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