インターネット回線におけるSLAとは?締結するメリットを考えよう!
インターネット回線におけるSLAのことをご存知でしょうか?インターネットの利用が当たり前になった今、どんな回線を使うかが重要になってきています。しかし、SLAと聞いても「SLAを聞いたことはあるけど具体的なメリットがわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回はインターネット回線におけるSLAのメリットをご紹介します。
インターネット回線におけるSLAとは?
インターネット回線を契約するにあたって、SLAを締結するかどうかを判断する必要があり、そのためにはSLAで得られるメリットを把握しておかなければいけません。
しかし、そもそもSLAって何?という方もいるでしょう。まずはSLAとは一体なんなのかをご紹介します。
■SLAは保証するサービス内容や責任範囲を定める
SLAとは「サービス・レベル・アグリーメント(Service Level Agreement)」の略で、サービスの提供者と利用者との間で締結される品質保証です。また、インターネット回線の通信帯域を保証してくれる帯域保証というものもあります。
一般的にITサービスの分野で使われることが多く、通信サービスやクラウドサービスといったものを提供してもらう際、保証するサービス内容や責任範囲を定めて、それを達成できなかった場合にどう対応するかまでも定めています。
このようにサービスを提供する側と受ける側が、サービスの内容や違反したときの対応について合意できるようにした契約のことをSLAと言います。
■SLAが必要とされる理由とは?
SLAが必要とされる主な理由として、サービスを提供する側と受ける側の見解の違いによって、衝突がしばしば起こるようになったことが挙げられます。製品を販売する場合、取扱説明書と一緒に保証書が発行されて、故障したり不具合が起きたときの修理や交換をメーカーが保証します。
しかしIT分野では、システムやサーバー運用などを外部に委託する際、サービスを提供する側と委託する側との間で、サービス内容や責任範囲について見解が食い違い、そこから会社同士のトラブルになることもあります。それを防ぐために、SLAの必要性が高まってきているのです。
SLAを締結することで得られるメリット
それではS LAを締結することで実際に得られるメリットについて見ていきましょう。SLAでは、インターネット回線を提供する側と利用する側それぞれにメリットがあります。
提供側のメリット1:責任範囲が明確になる
提供するサービスの内容と責任範囲をはっきりさせておくことで、利用者側と提供側の思い違いや責任範囲の曖昧さをなくすことができます。
また責任範囲を明確にすることは、トラブルを避けるだけでなく、顧客への信頼感にもつながります。お互いが理解した上で、サービスを提供・利用できるとより安心できる関係性を築くことができるでしょう。
提供側のメリット2:SLAを明記しておくことで説明責任の根拠となる
SLAを明記しておくことでトラブルが発生した際、SLAに沿って利用者に説明責任を果たすことができます。また、何かしらの障害によって契約したサービスが提供できない場合、それに対する補償内容を明記しておくことで利用者を安心させることができるのです。
利用側のメリット1:一定品質のサービスを得られる
SLAが明記されていることによって、サービスの品質に対する思い込みや曖昧な印象を取り除くことができて、得られるサービス内容が明確に分かります。技術の進歩や市場の動きに合わせて、常にどのくらいのサービスクオリティを確保できているかを検証する基準にもなります。
また、何らかのITサービスを導入しようとする際に、SLAに基づいて比較検討することができます。補填内容の手厚さなどをチェックしてみることで、どのサービスを利用するか決めやすくなるかもしれません。
利用側のメリット2:万が一の損失補填が可能になる
SLAを明記して責任範囲をはっきりさせておくことで、過去にあったようなトラブルの対応について、提供側と衝突することが少なくなります。ちょっとした食い違いから起こるトラブルやストレスも少なくなって、万が一の際の補填を確保できるので、保険の役割も果たします。
SLAはどんな人が締結するべき?
SLAのメリットが分かったところで、どんな人がSLAを締結するべきなのでしょうか?ここからは、SLAを利用するべき人・企業についてご紹介します。
■SLAは個人ではなく、事業者向けのサービスと考えよう
SLAというサービスは、利用料金を見ても個人向けとは言い難いサービスです。サービス内容を見ても、そこまで個人が魅力を感じる部分も少ないのではないでしょうか。
基本的に帯域保証はインターネット回線の速度を安定させることがポイントで、速度遅延による作業の停滞が起こらないようにすることが大きなメリットです。つまり、インターネット回線の不具合によって、何かしらの損害が発生するリスクを抱えている企業ほど、SLAの重要性が高くなっていきます。
通信が途切れることをどうしても避けたいような基幹システムを運営している業者などは、安定した帯域が必要になるので、SLAを締結することをオススメします。このように帯域保証は、インターネット回線の安定を確保しなければいけない人・企業が締結すべきものなのです。
今回はインターネット回線におけるSLAのメリットをご紹介しました。SLA締結に向いているのは事業者でしたね。特に通信が途切れたり遅延することをどうしても避けたい基幹システムなどの運営を担っている人や会社は、SLAを締結してインターネット回線を安定した状態にする必要があります。このページを参考に、ご自身・会社がインターネット回線でSLA の締結が必要かどうかを判断してみてください。
イメージ | 1![]() | 2![]() | 3![]() | 4![]() | 5![]() |
サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
詳細リンク | |||||
公式リンク | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |