法人向けインターネット回線の回線事業者とプロバイダの違いって?
法人向けインターネット回線を選ぼうとしている方の中には回線事業者とプロバイダ業者の違いが、いまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、この2つの業者の違い、それぞれの特徴、そして選び方についてご紹介します。
回線事業者とプロバイダの違い
この2つの業者の違いは、回線そのものを提供する業者と、回線への接続を行う業者の違いだと言えます。回線事業者は、物理的な意味での回線そのものを提供している業者であり、プロバイダは、利用者の回線をインターネットに接続することを仕事としている業者のことを指すのです。
そもそもインターネットの接続は、回線を提供する業者と、回線を接続する業者の両方がいなければ行うことができません。つまりこの2つの業者は基本的に別の業者になります。
高速道路に例えれば、道路を提供しているのが「回線事業者」で、料金所で利用者に使用許可を与えているのが「プロバイダ」ということになるでしょう。
そしてインターネット回線には、光回線やADSL、モバイルWi-Fiとさまざまな種類がありますが、どの種類の回線でも、基本的にこの2つの業者がそれぞれの役割を分担しています。そのためインターネット回線の契約を行う際は、あらかじめこの2つの業者をそれぞれ選ぶ必要があるのです。
この2つの業者にはそれぞれどんな特徴があるのか
プロバイダは、正式には「Internet Service Provier」と呼ばれるものであり、他にも「ISP」や「接続業者」と呼ばれることがあります。
そしてこの業者は、先ほども説明したようにインターネット回線への接続をする仕事をしており、その接続を可能にするためのIDやパスワードを発行しています。さらにこの業者は、メールアドレスやセキュリティソフト、IP電話の提供といったサービスも行っているため、希望する場合はそれらのサービスを利用することも可能です。
また、この接続業者は国内に数百以上あると言われており、大手から小規模なものまでさまざまな業者の中から選ぶことができます。
次に回線事業者は、物理的な意味での回線を提供している業者であり、世界中にあるコンピューターを繋ぐための回線の敷設や維持などの仕事をしています。そしてこの業者には、通信系の業者だけでなく、電力会社系やケーブルテレビ系といった業者も参入しているという特徴があると言えるでしょう。
業者を選ぶときは通信速度に注目
ここまで、2つの業者の違いや特徴を見てきましたが、これらの業者は数が多いため、どれを選んだらいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。
もちろん料金の安さといった費用面を重視することも必要ですが、それだけでなく、通信速度が速いかどうかということに注目してみるのもよいと言えます。特に法人向けの場合は、通信が安定していることが重要になってくるため、そのことに影響してくる通信速度というものがとても大切なのです。
この通信速度というものは、回線事業者によって設定されているため、同じ回線を利用しているプロバイダであれば、基本的にはどこを選んでも通信速度は同じになります。そして光回線の場合は、最大1Gbpsという通信速度が主流になっていますが、それより速い最大2Gbpsというところもあれば、最大300Mbps(0.3Gbps)程度というところもあります。
なので、通信速度を根本的に上げたいという場合は、回線を提供している業者の選択が重要になるということです。通信速度の傾向としては、通信系の業者の方が速く、ケーブルテレビ系は遅いということが言えます。また、インターネット回線には、光回線のほかにもADSLやモバイルWi-Fiなどがありますが、現在のところ光回線が最も通信速度が速いため、速度を重視するなら光回線を選ぶべきでしょう。
一方で、接続業者であるプロバイダについては、同じ回線を利用している業者同士であれば、通信速度に大きな違いはないと言えますが、それでも業者によって差が出る場合があると言われています。なぜそうなるのかというと、接続業者が所有している基幹回線(バックボーン)の大きさが通信速度に影響を与えている場合があるからです。
この基幹回線というのは、その業者の利用者が多いほど大きなものが用意されていると言われており、その基幹回線が大きいほど、混雑が少なく、速い通信速度を維持しやすくなります。この基幹回線が大きいところや、余裕があるところの方が通信速度は速くなる傾向にあると言われているのです。しかしこれらの情報は一般公開されているわけではないため、比較サイト等で実際の速度を調べてみるとよいでしょう。
回線事業者は、物理的な意味での回線を提供している業者ですが、プロバイダは、回線の接続を行っている業者を指します。そしてインターネットに接続するためは、この2つの業者が必要ですし、これらの業者は国内に数多く存在しています。インターネット回線の通信速度は、基本的に回線事業者ごとに違うため、速度を重視して選ぶ場合はより速い回線を選ぶことが重要です。ただし同じ回線でも、プロバイダの基幹回線の大きさによって通信速度に差が出る場合もあります。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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