一般家庭に超高速回線は必要ない?auひかりの5G・10Gプランとは
auひかりの「5Gプラン」「10Gプラン」では世界最高クラスを誇る回線速度を手軽な値段で利用できるとして、発表されてから今日まで注目を集め続けています。しかし、超高速回線は一般家庭に不必要だという声も少なくありません。そこで今回、5Gプラン・10Gプランの紹介と、あわせて一般家庭では本当に必要ないのかを解説します。(2022年3月時点)
auひかりの「ホームVG」「ホームXG」とは
正式名称を「auひかりホームファイブギガ(5G)」「auひかりホームテンギガ(10G)」といいます。「auひかりホーム」の契約プランのオプションのひとつです。auひかりホームが戸建て専用の光回線プランであるため、現在、集合住宅では利用できません。
オプション契約をすることで最大1Gbpsであった通信速度が、それぞれ5Gbps・10Gbpsにまで跳ね上がります。オプション料金は月額料金にプラス550円(税込)・プラス1,408円(税込)です。スペックが5倍から10倍となり、さらに最先端の回線速度が利用できることを考えると、1,500円以下のプラス料金はお手軽といえるかもしれません。すでにauひかりホームの契約をしていれば、特別な工事も不要で5G・10Gオプションを頼むことが可能です。
また、5G・10Gオプションをつけると最新型のホームゲートウェイをレンタルできます。ホームゲートウェイとは複数の端末をインターネットに接続するための光回線ルーターです。無線LAN機能が内蔵されているため、別途ルーターを購入せずともWi-Fiが利用可能に。さらに5G・10Gのスペックを最大限まで引き出せるといわれています。
auひかりは速すぎで一般家庭には不向き?
ホーム5G・10Gは世界最速クラスのスペックを持っています。ある程度の通信速度はほしいオンラインゲームをする家庭であっても、必要な通信速度は100Mbpsです。つまり、優に必要な通信速度を上回っているといえます。一般家庭が回線スペックを使いこなすのは難しく、オーバースペックであることは間違いありません。
とはいえ、複数人でインターネットに接続した際に速度が遅いと感じる場合、オンライン会議などを利用する場合は、快適に使用できるようになったという声も多いです。一般家庭に不向きとまではいえませんが、オーバースペックであることと料金を考慮する必要があるでしょう。
auひかり「ホームVG」「ホームXG」の注意点
世界最速クラスの通信速度が魅力的なauひかりの「ホーム5G」「ホーム10G」ですが、いくつか注意点があります。誰でも契約できるプランではないので、注意点とあわせて解説しましょう。
■提供エリアと提供住宅が限られている
現在、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部のエリアの「一軒家(戸建て)」のみで提供されています。利用を検討する前に、自分が住んでいる地域がホーム5G・ホーム10Gに対応しているかを確認しましょう。また、対応地域であるかどうかは、「au公式プロバイダ」にアクセスした先の「エリア・料金診断」ページで確認できます。
■最低利用期間があり、契約期間によって利用料金が変動する
契約するには最低利用期間があります。12か月の利用が条件で、期間内に解約する場合は解約金の支払いが必要です。また、最低契約期間ごとに月額料金が異なる制度であり、3年契約の「ずっとギガ得」がもっともお得に利用できます。過去に行われたキャンペーンでは、ある条件を満たすことでホーム1Gと同額でホーム5Gが契約できたことも。契約する場合は、行われているキャンペーンを確認するとよいでしょう。
■性能を発揮するには対応させるための機器が必要
ホーム5G・ホーム10Gには、最先端技術が惜しみなく注ぎ込まれています。そのため、一般家庭で使用されるパソコンでは性能が追いついていないケースも少なくありません。せっかくの高スペックをフルに引き出したい場合は、LANケーブルなどの交換は必須であるともいえます。
また、上述したホームゲートウェイのレンタルも必要でしょう。ホームゲートウェイは実質無料でレンタル可能な場合もあるため、確認することをおすすめします。
■利用できるプロバイダが限られている
auひかりを契約する時点で、利用できるプロバイダは8社です。しかし、ホーム5G・ホーム10Gに対応しているプロバイダは7社にまで絞られます。AsahiNetでは対応していません。そのため、AsahiNet利用者がホーム1G(auひかりホーム)からホーム5G・ホーム10Gに変更したい場合は、一度auひかりの解約が必要です。
auひかりのお得なプロバイダはどこ?
選択できるプロバイダは7社です。お得なプロバイダを判断するには、「実質月額料金」「キャッシュバックの受け取りやすさ」「実測の平均速度」を比較するとよいでしょう。
とはいえ、特別なキャンペーンや代理店独自の特典プレゼントが行われることも少なくないため、その点にも注意が必要です。続いて、2022年3月時点でお得なプロバイダを紹介します。
■DMOとくとくBB
キャッシュバックを考慮したうえで比較すると、実質月額料金が安いのは「DMOとくとくBB」です。ただしキャッシュバックの全額還元は1年もしくは2年後であり、開通から11か月後もしくは23か月後に申請が必要となります。
また、実測の平均速度は7社のうちでも下位です。とはいえ、インターネット利用には支障がない速度であり、一般的なプロバイダと比較しても高速の部類だといえるでしょう。
■So-net
マンションでの実質月額料金がもっとも安いです。さらに、キャッシュバックの全額還元は4か月もしくは5か月後であるため比較的はやく受け取ることができます。実測の平均速度も7社のうち2位と非常に速い速度です。
また、セキュリティソフトや設定サポートがもっとも充実しているプロバイダでもあります。総合的にみておすすめのプロバイダといえるでしょう。
ホーム5G・ホーム10Gは最先端の通信速度を誇ります。ハイスペックさに心が躍るものの、そのスペックを持て余してしまう家庭も少なくないでしょう。とはいえ、最先端の通信速度を手軽な価格で利用できるのは嬉しいポイントです。これから普及していく可能性のある5G・10Gを先取りしたいという気持ちでの利用もしやすいといえます。一方で、少しでも月額料金を抑えたいという人にはおすすめできません。料金とオーバースペックさを考慮するとよいでしょう。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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