床の傷や壁紙の剥がれ…。回線工事中にトラブルが起きたら弁償してもらえるの?
インターネットを利用しようとする際、建物やビルによっては回線工事を行う必要があります。工事を業者に依頼した際、業者の不注意や不手際により、床や壁紙に傷や汚れがついてしまう可能性が否めません。もしトラブルが生じたら、工事を依頼した側は弁償を相手にしてもらうことができるのかを紹介します。
ミスが起こらないという保証はない!
最近では工事現場でも機械化やAIによる自動化が導入されつつあるものの、人が作業する範囲も多く、どうしてもヒューマンエラーは避けられません。ここではトラブル例を一部紹介します。
作業員が起こしえるトラブル例
作業員は回線工事をする際、工具を使います。その際、壁に工具をこすってしまい壁紙が傷つくケース、工具を床に落とし床のフローリングが傷ついたりへこんだりするケースなどがあります。また、作業を行う中でオフィスや建物内にある棚や机などの備品や荷物を移動するときに、備品が床や壁に引っ掛かり傷ついてしまったり来客スペースなどに置いてある花瓶を割ってしまったりといったこともあり得ます。
ある程度のトラブルは覚悟する
工事ではドリルやドライバーなど、壁や床を傷つけるリスクのある道具を作業員という人間が使います。作業員も現場で工事を行う前に、研修や実地訓練、ほかの現場作業などを通じ工具の扱い方や工事手順などを肌身で理解し、実践するスキルを備えています。
加えて、作業員は床や壁にマットや毛布、緩衝材をあらかじめ設置したり、作業に支障の出る備品や落下しそうな備品を事前に安全な場所によけてくれたり、細心の注意を払い作業に取り組むケースがほとんどです。
それでも作業員も人間である以上、うっかりミスが起きる可能性が0ではありません。トラブルは起きてほしくない気持ちはわかりますが、トラブルが仮に生じても冷静に次の手を打つことが、作業を依頼する側には求められます。
工事中の事故やミスは弁償してもらえる可能性がある
工事中に事故やミスがあった際、場合によっては工事業者に弁償してもらえることがあります。見つけ次第、工事業者に連絡を取りましょう。
工事保険から弁償費用が支払われることも
光回線などインターネット利用に伴う回線工事を業者に依頼した際に事故やトラブルが生じても、弁償対象になります。
具体的には、工事業者に大なり小なり過失(悪意のない不注意によるミス)があれば、業者が加入している工事保険から弁償代金が支払われます。何かしらのトラブルには作業員の過失が伴うケースが多いため、保険を利用することで泣き寝入りすることなく済みます。
何かあれば工事業者に直接連絡をとる
事故やミスを発見した際、早めに業者に連絡しましょう。工事にいたるまで複数の企業や組織が介在するケースもありますが、トラブルの当事者同士で話し合うことが解決までの近道です。連絡先は作業員からもらった名刺や作業報告書、工事前に流れなどを確認するために電話した履歴、業者のホームページなどから確認可能です。
いずれかの方法で連絡先を確認したうえで、業者に直接連絡を取り事情を説明したうえで、今後の対応を進めていきましょう。もし業者と連絡がつかない場合は、プロバイダ業者に相談しましょう。
複数の業者を同時に呼んで工事をするのはやめたほうがよい?
契約したオフィスや建物を一刻も早く使いたい、さまざまな工事の時間を限られた短い時間で済ませなければならないなど、切羽詰まった企業・組織事情から複数の工事業者に作業を任せるケースもあります。そのリスクをここでは取り上げます。
責任の所在があいまいになる
複数の業者が出入りするケースの一例として、オフィスや建物に備品や書類などを別のところから持ってくる引っ越し作業を作業員が行う一方、並行してインターネット回線を開通するために回線工事業者の作業員が工事を行うといった場合です。さらにエアコンや業務用コピー機、パソコンの設定などでさまざまな業者が同タイミングに出入りすることも考えられます。
このような状態の中で、床や壁が傷ついているなどのトラブルを契約依頼元の誰かが発見した際、どの業者に責任があるのかわからないということがあり得ます。各業者の作業員の一挙手一投足をチェックしていればわかるかもしれませんが、入れ替わり立ち代わり複数の作業員がそれぞれの作業を行っている場合、見逃したりミスに気づかなかったりすることもあるでしょう。
各工事業者の作業員も自分が確信をもってトラブルを起こしてしまった際は依頼元に正直に報告することはありますが、自分の作業がトラブルの原因と気付かないこともあります。そうなってしまうと、どこの業者に弁償をしてもらえばよいかわからず、各業者のトラブルの責任のありかがあいまいになり、依頼元は泣き寝入りせざるを得ないといったことに陥ります。複数業者による工事の同時並行には大きなリスクが伴います。
まとめ
今回の記事では作業を依頼する側の視点に立ち、インターネット回線工事のトラブル例や工事を業者に行ってもらう際の注意点などを紹介しました。工事業者に作業を依頼する際、当然ある程度の高いお金を支払うことになるので、ないことがベストですが仮にトラブルに巻き込まれた際も、当記事を参考に冷静に対処していただけると幸いです。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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