IT業界以外が法人向けインターネット回線を利用するメリット
ここでは、IT業界以外で法人向けインターネット回線を利用するメリットを紹介します。サービス業や飲食業などさまざまな所で活用されているインターネット回線ですが、IT業界以外の分野でも法人向けインターネット回線にする必要性があるのかを解説します。5G時代の到来を前に、自社の通信基盤を整えておきたい企業も多いはずです。
法人向けインターネット回線の特徴
そもそも、法人向けインターネット回線とは何でしょうか?さまざまな広告を見ると、「1本の光ファイバーで占有化」などの文字が強調されていたりします。基本的に光ファイバーは最低でも8芯の束になっていて、それを各家庭や企業に分岐しています。結果的に各家庭、企業には1本の光ファイバーが引かれるのが基本です。
それでは、どこで個人と法人の違いを出すかというと、主にSo-netやBIGLOBEなどのサービスプロバイダです。プロバイダ側で、最低でも上り下り10Mbps以上の帯域を確保するというのが法人向けの特徴といえるでしょう。もちろん、すべてのサービスプロバイダがそうではなく、各社サービス内容は違います。
さらにいえば、法人向けインターネットの一番の特徴は、24時間専用サポートなどのトラブル対応があることです。もともと日本は、家庭用も法人用も物理的な光回線のクオリティは高いので、サービス面で特色を出しています。専用回線といえば、昔からINSネット64というISDN回線が使用されていますが、INSネット64回線も24時間対応です。
この回線は主に、銀行や郵便局、ホームセキュリティなどの分野で使用されています。法人向けインターネット回線も同じで、24時間トラブルに対応してくれるので、店舗を安全に経営することにもつながります。いまや、IT業界以外でもほとんどの会社はインターネット回線を使用していますので、サービスを止めたくない会社ほど法人向けインターネット回線が必要になります。
法人向けインターネット回線のメリットとデメリット
法人向けインターネット回線のメリットは、クラウド時代に対応した速度と安定性です。IT業界以外でも、たとえば物流会社でいえば、クルマのデジタコから配送システムまですべてクラウドで管理されている会社も少なくありません。そのような会社は業務を止めることはできないので、より高速で安定した回線が必要です。
さらに、24時間専用サポートにより常時安定してインターネット回線を運用できます。その他のメリットは、企業向けのセキュリティ対策です。プロバイダ側の最新のセキュリティ機器で、マルウェアなどからお客様の情報を守ります。
かつては、比較的大きな会社では自社に大型サーバーやセキュリティサーバーなどを設置する「オンプレミス型」が一般的でしたが、今ではすっかり「クラウド型」が主流になりました。オンプレミス型は、自社ですべてのハードウェアとソフトウェアを管理できるので自由度がありましたが、常に最新の機器やソフトウェアを揃えるのは大変でした。
しかし、クラウド型ならプロバイダ側が常に最新のサーバーやセキュリティを導入してくれるので、ユーザーは常に最新の状態で使用できます。反対に法人向け回線のデメリットは、実際にはそれほど多くはないのですが、過度なトラブル対応が必要ない会社には不要な回線です。たとえば、朝の営業時にトラブル連絡をすれば済むというような会社では、法人向けインターネット回線でなくても大丈夫です。
法人向けインターネット回線にはどんな種類があるのか?
法人向けインターネット回線の種類は、個人向けと同じで大手キャリアやケーブルテレビ、プロバイダとキャリアがセットになったものがあります。ケーブルテレビ局の法人向けインターネット回線は、同軸ケーブルを使用しているので光よりも通信品質は落ちてしまいます。
しかし、現在ではケーブルテレビ会社も大手キャリアの光回線網を借りて他社と同様の法人向けインターネット回線を提供しています。そうなると、一般の人にはどれを選んだらよいのか迷うかもしれません。同軸ケーブルは基本的にテレビを受信する回線で、それに光回線の約1/3程度の通信速度の320Mbpsのインターネットが利用できます。
ですので、ケーブルテレビ受信とインターネットのどちらも契約したいという会社には便利なサービスです。ケーブルテレビ会社にも、法人向けの光回線がありますが、おすすめはやはり大手通信キャリアの回線です。IT業界以外であっても、サービスの豊富さや回線速度・品質がよくて安心できるからです。
また、価格もケーブルテレビは安価を売りにしていますが、比較してみると実際はそれほど変わりません。それは、ケーブルテレビの設備に費用がかかるからといわれています。プロバイダとキャリアがセットになったものでは、プロバイダ選びの手間が省けるのがメリットで、すぐに法人向けインターネット回線を導入したい会社にはおすすめです。
さて、ここまでIT業界以外が法人向けインターネット回線を利用するメリットについて紹介してきました。最近では、自営業から中小企業まで幅広く利用されています。それは、各自がクラウド型アプリケーションやサービスを利用するようになり、法人向けのメリットである高速・安定性を活かせるからです。回線を選ぶときは、必ず複数の会社を比較して選ぶ事がポイントです。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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