法人向けインターネット回線の配線の考え方

公開日:2021/04/01 最終更新日:2024/06/14

インターネットは世界中に広く使われているネットワークで、多くの人が利用しています。いまではビジネスで利用しないということは考えられないぐらい、浸透しています。効率のよい接続を確保したいならば、それなりの環境を検討しなければいけません。法人向けインターネット回線と合わせて何が違うのかを理解して正しい選択をしましょう。

インターネット回線の配線による違い

インターネット回線につなぐ場合、光やADSLなどのタイプにわかれますが、高速なものを選ぶのであれば光になります。光にも配線によって分類があるので、理解しておいた方がよいでしょう。インターネットに繋ぐことを明確に理解している人は多くありませんが、その違いによって費用が変わってくる恐れがあるので、区別がつけられた方が安心です。そこで重要になるのが配線は法人向けインターネット回線でも個人向けでも変わりありません。

光回線では、VDSL方式と光方式にわかれます。その区別は接続の設備を見ればわかります。VDSLは電話回線を使っているのでモジュラージャックと呼ばれる四角いジャックが使えるようになっています。光の場合は、テレビのアンテナと同じ同軸ケーブルが使われています。これらの配線は引き込んだあとにそれぞれ専用の装置に接続されてLANのコネクタに変換されます。そのためパソコンやルーターをたどっていくと、LANのコネクタである四角いR45Jのコネクタしか見つからないかもしれません。

配線をしっかり調べるならその後につながっているケーブルを見つけ出してたどっていくしかありません。マンションなどの一室を借りているようなときには、部屋にはLANコネクタしかないような場合もありますが、それはそのマンション一括で光回線を契約しているからです。

配線の種類による接続環境の違いについて

同じ光回線でもVDSLと光に区別されることはわかりますが、それぞれ何が違うのでしょうか。それは配線の違いによる違いです。

オフィスが入っている建物までは高速な光回線が届いていますが、そこから施設内部に引き込んだあとで、VDSLによって接続すると、最大速度に制限が生まれます。そのため負荷の大きなデータをやり取りしようとすると、なかなか終わらないといった状況になってしまいます。会議などで途中に切れてしまうようなときは、速度が確保できなかった恐れがあります。

光による配線であれば、引込後も速度の低下がほとんどなく分配されますので、高速なまま利用できます。そのためVDSLよりも快適なネットワーク環境を構築できます。通信速度は引き込んだ時点で最大値が決まってしまうので、利用しているパソコンをいくら最新のものに変えても、提供されている速度以上に速くなるようなことはありません。

このように高速なネットワーク環境を必要としているならば、VDSLではなく光を選ぶべきです。ただしこの配線は個々の契約ではなく、施設に設置されている分配器によって決まってしまいます。設置されているのがVDSLであれば、自社だけを光にするということはできません。管理会社に相談して変更を検討してもらわなければいけません。まずは管理会社と相談して、何が選択可能かを確認しておくと安心です。

法人向けインターネット回線の配線について

ビジネスに利用するために法人向けインターネット回線を契約することがありますが、その場合、配線の違いは基本的に関係ありません。提供するプロバイダによって、対応できる回線に違いがあることがありますが、それによって速度などに変化が出てくることはないので、気にすることはないでしょう。

インターネット回線で法人と個人の契約内容の違いは、固定のIPアドレスの数になります。個人の場合、インターネットに接続されることによってIPアドレスが設定されるので、いつも同じとは限りません。ビジネスで使用する場合、それではセキュリティなどの問題からそれでは運用ができなくなります。そのため法人向けインターネット回線では、固定のIPアドレスを提供する事になっています。その数が多ければ多いほど、契約料は高くなっていきます。

IPアドレスが固定されると、接続しようとしているのが誰なのかを把握することが可能です。もし知らないIPアドレスだったら、フォルダへのアクセスを許可させなければセキュリティを確保できます。個人用の契約のように、毎回違う設定がされていると毎回アクセス権の付与を変えなければならなくなるので大変です。切り替えのときに間違いがあると知らない人がアクセスできる状態になってしまうかもしれません。それでは社外秘などの情報をしっかりと保護できなくなってしまいます。

 

法人向けインターネット回線といっても配線を専用できるわけではなく、IPアドレスの固定が目的です。提供されるIPアドレスによってその費用は変わってきますが、セキュリティの面でなくてはならない契約といえます。もし高速な環境がビジネス上で必要ならば、回線の契約ではなく、接続方式に影響する配線を変えるしかありません。

おすすめ法人向けインターネット回線一覧

イメージ
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)
連絡先0120-681-61703-5359-5111(東日本)
0120-116116(西日本)
0120-106107(OCN)
03-3347-0077お問い合わせフォーム0120-963-350
回線タイプベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォート(一部帯域確保)
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型
参考価格
:月額費用
4万6,200円(税込)4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
33万円(税込)858万円(税込)2万735円(税込)
参考価格
:初期費用
5万8,300円(税込)
※工事費別
2万680円(税込)3万4,650円(税込)11万3,850円(税込)22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料
SLA(品質保証制度)対象遅延速度
可用性
遅延時間
故障通知時間
故障回復時間
パケット損失率
遅延時間遅延時間
可用性
稼働率
トラブル対応
サポートの仕方
24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能
その他特徴ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定しているバックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できるWebブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
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