法人向けインターネット回線のおすすめトップ5をご紹介!プロバイダを変えても速くならないかも!?

ネットワーク接続の「IPoE方式」と「PPPoE方式」の違いとは?

公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/08/01


現代のデジタル社会において、インターネット接続は重要な役割を果たしています。この記事では、2つの主流な接続方式、IPoEとPPPoEについて詳しく解説します。また、メリット・デメリットについて、IPv4・IPv6との互換性についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

IPoE方式・PPPoE方式の違い

インターネット接続方式には、高速で直接的な接続を可能にするIPoE方式と、古くから存在する安定したPPPoE方式の2つがあります。これらの違いを理解することで、自身のネットワーク環境を最適化するための参考になります。

IPoE方式

IPoE方式は「IP over Ethernet」の略称で、Ethernet(イーサネット)を利用してインターネットにダイレクトに接続する方法です。企業内のLANと同じ通信規格を用いています。IPoE方式の特徴はそのスピーディーさとシンプルさです。パスワードを要求しないため、設定が容易であり、また大容量のデータも素早く送受信できます。

PPPoE方式

一方、PPPoE方式は「PPP over Ethernet」の略で、PPP(Point-to-Point Protocol)をEthernet上で適用した接続方式です。ダイヤルアップ接続時代から存在し、その安定した接続性が特徴です。しかし、PPPoE方式では接続時にパスワードの認証が必要となるため、設定は若干複雑になります。また、データ送受信速度はIPoEに比べて劣ります。

IPoE方式・PPPoE方式のメリット・デメリットを比較

現代のインターネット接続技術には、IPoEとPPPoEの二つの主要な方式があります。それぞれにはメリットとデメリットが存在し、一概に優れているとは言えません。それぞれの特性を理解し、自身のニーズに合った接続方式を選択することが重要です。

PPPoE接続は、古くから使用されてきた方法です。信頼性と既存のインフラへの適応性が最大の長所といえます。また、ONUを使用することで、光信号とデジタル信号の変換が可能です。

しかしながら、このONUのデータ処理能力には限界があり、それがPPPoEの接続速度を制限しています。さらに、接続ごとにパスワードを入力する必要があるため、一部のユーザーからは設定の煩わしさとして捉えられることもあります。

一方、IPoE接続は新しい形の接続方式で直接的でシンプルな仕様のため、IPoEではONUを経由せず、より速度制限の少ない接続が可能です。また、ユーザー認証のプロセスが必要ないため、設定は比較的簡単です。以下に、IPoE接続の主なメリットを3つ挙げます。

高速通信

IPoE接続は最大で10Gbpsの高速通信を可能にします。理論上の最大速度であり、実際の通信速度は利用状況や時間帯によって異なりますが、PPPoEよりも通信速度が高速化することは確かです。

安定性

IPoE接続は、ONUを使用せず、ダイレクトにインターネットに接続するため、通信の遅延が少なくなります。使用者が多い時間帯でも安定した接続を提供し、動画視聴などの大容量のデータを扱う際にも安定した通信が可能です。

簡単な設定

IPoE接続は、認証のためのユーザー名やパスワードの入力が不要で、設定がシンプルです。さらに、プロバイダーが提供する機器を使用すれば、装置の準備も不要となるため、ユーザー負担が少なくなります。

それぞれの接続方式に対応するIPv4・IPv6とは?

インターネットにおける接続方式について知る際に、IPv4とIPv6の概念についても知る必要があります。それぞれの特性を理解し、対応する接続方式と影響を知ることが重要です。ここでは、IPv4とIPv6について、また互換性について解説します。

IPv4ついて

まず、IPv4は現在も広く使われているIPアドレスの規格で、全世界で約43億のアドレスを割り振れます。しかし、接続するデバイス数の増加により、このアドレス空間は枯渇しつつあります。IPv4は一般的にPPPoE接続と共に使用されますが、ONUの混雑による通信速度の低下が問題となっているのです。

IPv6ついて

対して、IPv6は新たなIPアドレスの規格で、1兆倍の1兆倍を超える膨大な数のアドレスを割り振ることが可能です。IPv6はPPPoEに加えて、IPoE方式にも利用できます。IPoE接続はIPv6を使うことで、より安定した通信を提供します。

IPv4とIPv6の互換性について

しかし、IPv4とIPv6の間には互換性の問題が存在します。IPv6の普及が進む一方で、まだIPv4のみに対応したウェブサイトも多く存在し、これらにはIPv6からは接続できません。この互換性問題を解決するための技術として「IPv4 over IPv6」が提案されています。IPv6でインターネットに接続することが可能なまま、IPv4のみに対応したウェブサイトの時には自動的にIPv4に切り替えられます。

まとめ

IPoE方式とPPPoE方式が主流です。IPoEはEthernetを利用し、直接的かつ高速な接続が可能です。対してPPPoEは認証が必要な安定した接続を提供しますが、速度はIPoEより劣ります。それぞれの接続方式は特長と制約があり、適切な選択は個々のニーズによります。IPアドレスの規格、IPv4とIPv6によって方式を選ぶことが必要です。IPv4は43億のアドレスを割り振る能力がありますが、アドレス空間は枯渇しつつあります。一方、IPv6は莫大なアドレス空間を提供し、高速なIPoE接続もサポートします。しかし、IPv4とIPv6の間の互換性問題があり、IPv6からはIPv4専用のウェブサイトにアクセスできません。これを解決するためにIPv4 over IPv6という技術が提案されています。

イメージ1
2
34
5
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
参考価格
:月額費用
4万6,200円(税込)4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
33万円(税込)858万円(税込)2万735円(税込)
参考価格
:初期費用
5万8,300円(税込)
※工事費別
2万680円(税込)3万4,650円(税込)11万3,850円(税込)22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料
詳細リンク
公式リンク公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら

おすすめ関連記事

サイト内検索
記事一覧