業務によって法人向けインターネット回線の種類は変わる?
一言で法人向けインターネット回線といっても、様々な回線の種類があり、一概にどれが良いとは言えません。その会社の規模などの違いで、それぞれ最適な法人向けインターネット回線ということは異なってきます。
ここでは主に業務内容により最適な回線は違ってくるのかなどということをご紹介していきます。
回線ごとの特徴を比較して検討しよう
法人向けインターネット回線を選ぶ際にまずチェックすべきポイントに、回線の種類があります。
1つ目が光回線です。
光回線の特徴は何といってもその通信速度の速さです。単純に速度が速いだけでなく、速度が安定しているというメリットもあります。ただ、安定した速度を保つために強固な回線設備を必要とするため初期費用は高めです。さらに、回線引き込み工事に立ち会わなくてはいけないという点も考慮しなければなりません。
2つ目は高速モバイル通信と呼ばれる回線です。
これは、現在主に携帯電話などに使用されている通信規格をさらに高速化させたものになります。速度面もブロードバンド回線並みの速度があることがほとんどです。最大のメリットとしては、新たな設備の設置の必要がなく、ルーターを用意すれば通信が可能になるという手軽さがあります。ただ、オフィス内などで電波が弱い所ができてしまうなどのデメリットもあります。
3つ目はADSL回線です。
これは電話回線を使ってインターネットに接続するタイプで、電話を使用している時でも同時にインターネットを使用できます。ADSLのメリットは料金の安さです。使用頻度が少ないので、月額料金をあまりかけたくないといった事業所などでよく使われています。しかし、基地局から遠い所になると、光回線より速度が遅くなり、不安定になってしまう傾向があります。
プロバイダが提供するサービスにも注目しよう
法人向けインターネット回線を選ぶ際には、そのプロバイダが提供しているサービス内容の比較という点も重要なポイントです。
そこで特にチェックして欲しいポイントはサポート体制がしっかりしているかという点です。特に法人向けインターネット回線においては、24時間365日のサポート窓口があるかという点は重要になります。
業務は終了していても、自社のホームページなどで24時間問い合わせを受け付けているなどのサービスを提供している所は不具合が起きてしまった時に対応ができなくなる場合があります。そんな時に24時間365日対応のサポート体制があれば、被害を最小限に防げる可能性があるため、まず確認しておきたい項目と言えます。
安定した通信速度を保証してくれるかということも大事なチェック項目の1つです。多くの所はベストエフォート型と呼ばれる、最大限の努力はするが絶対的な保証はできないという通信品質の所が多いですが、中には帯域確保型という通信品質の所もあります。
これは、ネットワークが混雑して回線速度が低下した場合にも、一定の通信速度を可能な限り提供するという通信品質です。ベストエフォート型に比べ混雑した時の速度低下は少ない傾向にありますが、その分料金も高く設定されていることが多いです。
その他、自社サーバーを構築したいといった場合には固定IPアドレスを取得できるかという点も見る必要があります。この固定IPアドレスは外部からオフィスなどのパソコンを遠隔操作したり、危険なアクセスを制限してセキュリティーを向上させたりなどといった場合に必要になります。
業務によって最適な回線は違ってくる
事業所の規模や、その業務の内容によって適した回線は違ってきます。例えば大規模事業所などで多くの社員が同時にオフィスでパソコンなどの通信機器を使用して業務に当たるといった場合には、通信速度が速く安定しているものを選ぶ必要があります。
また、数人単位のオフィスで、机と机の間が狭く新たに設備を設置できないなどという場合にはルーターなどを用意すれば良いタイプなど、その事情に応じて最適なものは全く違います。さらに業務内容といった点では、1つのフロアで大勢の人がインターネット回線に接続する業務体系や、別のフロア同士、あるいは屋内と屋外での通信が必要な場合もあります。
その他、顧客データなど大量の個人情報の管理が必要な業種にはセキュリティー体制が万全な所、ルーター型の物に関してもオフィスなどでのみの使用の際には固定型のルーター、外回りが多ければモバイルルータなどという違いもあります。
自分の会社の業務内容を整理して、本当に欲しい性能やサポート体制などが揃っているプロバイダを選ぶことが重要です。
最適な法人インターネット回線を選ぶには、サービス内容や回線の種類など、様々な点を比較する必要があります。
候補を絞り1つ1つ確認していくことは手間がかかりますが、業務によって最適なものは大きく違ってきますので、料金だけで判断をしない方が良いでしょう。ここに掲載した以外にも、比較すべきポイントがありますので、悩んだ時には直接問い合わせをして不安点を取り除いていくことが大切です。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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