光回線がもっと早くなる!?IPoE接続について分かりやすく解説!
法人向けインターネット回線として選ばれることが増えているのが、IPoE接続です。インターネット接続方法の1つとして知られており、光回線がより早くなる方法として知られていますが実際の所はどうなのでしょうか。こちらではIPoE接続とは何なのか、似たような名前の接続方法の違いについてお話しします。
IPoE接続とは
IPoE接続はIP over Ethernet方式の略称で、直接インターネットに接続する方式のことを指します。ネイティブ方式とも呼ばれるこちらの方式ですが、インターネット接続方式の中でも新しい接続方式として知られており、IPv6にも対応しているのが特徴です。こちらの接続方式が使われ始めたのは2000年から、フレッツISDNで常時接続サービスが始まったのがきっかけで、接続事業者を介すだけでインターネットに接続できることから、非常にスマートな接続方式として親しまれています。
IPoEとPPPoEの違い
インターネット接続方式で有名な方法の中に、PPPoE接続があります。PPPoE接続はダイヤル回線を利用してインターネットにアクセスするのが特徴で、プロバイダーごとにそれぞれトンネルのような経路を確立してネット環境を繋ぐ点が大きな違いです。
IPoEはトンネルにつなげずともダイレクトに接続事業者を通じて接続ができる分、技術的に非常に高いことが伺えるでしょう。
それぞれの違いとしてはほかにも、設定方法の違いがあります。IPoE接続の場合は初心者でも簡単に接続が可能ですが、PPPoE接続の場合、通信機器を設置したり、ルーターやアダプターを別途用意する必要があったりと何かと手間がかかるのが難点です。セキュリティにも大きな違いがあり、認証方法がまったく異なります。PPPoE接続の場合はパスワードによるユーザー認証が必要ですが、IPoE接続の場合、回線認証のみで接続ができるため、パスワードを入力する手間がありません。
これだけ聞くとIPoE接続はセキュリティレベルが低いのではないかと思われがちですが、IPoE接続の場合は回線側からインターネット接続に必要な設定情報が自動的にルーターに流れるようになっているため、パスワードを自分で打つことなく高いセキュリティレベルを維持しています。自分で入力する手間を省きながらもセキュリティレベルはPPPoE接続同様に高い点が大きな特徴といえるでしょう。
PPPoE接続は通信速度が遅くなる?
IPoE接続とPPPoE接続の違いの1つに、通信速度のスピードがあげられます。IPoE接続は接続設備が大容量化され余裕をもっている分、通信速度に影響が出ることはほぼありません。動画サービスやコンシューマー向けインターネット通信、インターネット回線が混雑しているタイミングでも安定した接続が可能です。
IPoE接続の場合は接続が集中しやすい都心部でも安定した速度で通信できるのが特徴なので、法人向けインターネット回線で安定性の高い接続タイプを探しているのであれば、IPoE接続をおすすめします。光回線をさらに安定させたい場合はとくに、IPoE接続を選ぶと無難でしょう。
IPoE接続のメリットと注意点
IPoE接続の場合、PPPoE接続と比べて通信速度が安定する点が大きなメリットです。とくに回線速度を重視するべき法人向けインターネット回線の場合は、IPoE接続であれば都心部や深夜帯など場所と時間を問わずに安定した通信速度を誇るため、安心して使えるでしょう。また通信ラグもほとんどおきないため、ネット電話を活用するタイミングでも会話にストレスが生まれにくいのが魅力です。ネット環境にストレスなく使いたい方にぴったりです。
また接続方式が非常にシンプルのため、接続の手間暇を削減できるのもメリットの1つです。多くのプロバイダーで導入されている接続方式なので、契約時に困ることもないでしょう。このようにメリットが豊富なIPoE接続ですが、注意点ももちろんあります。たとえば、接続する際にはIPoE接続対応のルーターを購入する点です。ルーターによってもIPoE接続対応の有無が異なるため、せっかく購入したのに使えないというケースが少なくありません。また対応のルーターを購入しても定期的に最新状態にアップデートしないと使えなくなる可能性があるため、更新情報を確認しておきましょう。
IPoE接続はPPPoE接続と異なりダイレクトに接続をするため、ルーター面の注意点だけではなく、固定IPや特定の通信ポートが使えなくなる点も頭に入れておかないといけません。自宅サーバーを立てて外部から接続できなくなる、一部のオンラインゲームが利用できないなどの難点があるため、該当する場合は対策を考えないといけません。このようにメリットもあればデメリットもあるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
IPoE接続はPPPoE接続に比べて新しい接続方式なので、通信速度も安定し設定もシンプルでスピーディーな点が魅力です。ただし、その分利用できない環境下が出てくる可能性もあるため、IPoE接続を新しく導入する前には注意点もよく確認しておきましょう。法人向けインターネット回線でインターネット回線の安定性を求めている場合は、IPoE接続は断然おすすめの接続方法です。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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