店舗用のルーターを選ぶときに注意したいこととは
飲食店をはじめとする店舗において、無料のWi-Fiにより集客率や顧客満足度の向上を目指す動きがあります。無料のWi-Fiを設置することで多くのメリットが得られる一方で、店舗に適したルーターを選定しなければいけません。今回、店舗用ルーターを設置するうえでの注意点にくわえ、適切なルーターの選定ポイントも紹介します。
無料のWi-Fiには需要がある!
無料のWi-Fiを導入する店舗が増加しています。エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社が2021年に行った「通信デバイスのデータ使用に関する意識調査」によると、約8割が無料のWi-Fiを使用しているとのことです。無料のWi-Fiの使用する目的はさまざまですが、無料のWi-Fiを設置することでお客さんに快適に過ごしてもらうという共通した狙いがあります。
さらに、SNSによる集客につながるなど売上増加も期待することが可能です。ほかにも、タブレットオーダーの導入など業務効率の改善にもつながることでしょう。配線を除くことで、店舗のレイアウトが自由にもなります。このように、無料のWi-Fiはお客さんだけでなく、店舗側にも多くのメリットを与えるのです。
無料のWi-Fiを設置する際の選定ポイント
無料のWi-Fiは、集客率・顧客満足度・業務効率の向上が期待できます。とはいえ、どのようなモデルでよいわけではなく、適切なモデルを選ぶ必要があるのです。以下の選定ポイントを参考に、適切なモデルを選びましょう。
同時に接続できる台数で選定する
一般的に、同時に接続できる台数が多ければ多いほど費用は高くなります。とはいえ、店舗の広さや席数によっては、費用のみを重視するわけにはいけません。無料のWi-Fiに接続ができないというクレームの原因にもなります。たとえば、30席から100席未満の店舗規模であれば、接続範囲が広くピーク時の客数でも同時接続できるWi-Fiを設置するとよいです。100席以上の店舗規模であれば、複数個ルーターを用意したり高性能なWi-Fiを準備したりする必要があるでしょう。無料のWi-Fiを設置する際は、あくまでピーク時の客数でも同時接続できるものを選ぶのがおすすめです。
通信速度はできるだけ速いモデルで選定する
通信速度が速いものを選ぶことができれば、お客さんからの満足度や業務効率の向上が期待できます。とくにWi-Fiは最新規格と古い規格において、通信速度の差は10倍以上です。最新規格であるかなど、通信規格・通信速度にも注意して選定しましょう。
サポート内容が充実しているモデルから選定する
詳しくは後述しますが、サポート内容が充実しているかどうかは重要です。たとえば、通信トラブル・機械トラブルが起きてしまった際、迅速なサポートが受けられるかどうかがあげられます。土日祝日の対応の有無、営業時間内でのサポートが依頼できるか、電話でのサポートなのか来店によるサポートなのか、など、事前にサービス内容についてしっかりと把握しておきましょう。セキュリティ面においても、WPA2のセキュリティ規格を選ぶなどセキュリティレベルが高いモデルがおすすめです。
導入時の注意点
無料のWi-Fiの導入はメリットばかりではありません。しっかりと導入時の注意点を把握し、対策することでトラブルを事前に防ぎましょう。その注意点は以下のとおりです。
デメリットがあることも理解しておく
無料のWi-Fiを導入するにあたり、デメリットがあることも理解しておく必要があります。無料のWi-Fiを導入することでお客さんの滞在時間がのび、客単価が下がる恐れがあるでしょう。なかには無料のWi-Fiを目的とするお客さんもいます。回転率が悪くなり、無料のWi-Fiを導入しても収益につながらないこともあります。混雑時には滞在時間に制限を設けたり最低オーダー数を決めたり、対策を講じるとよいです。
セキュリティ面に注意する
設置場所によっては、店舗の外からも無料のWi-Fiが使用できる場合があります。無料のWi-Fi名とよく似た「なりすましアクセスポイント」による被害や、第三者によるデータ取得といったリスクも考えられるでしょう。したがって、店舗を訪れたお客さんにしか使用できないようにパスワードを設けたり、お店側とお客さん側で回線を分けたりするのがおすすめです。無料のWi-Fiをただ設置するのではなく、トラブルを発生させないためにもセキュリティ対策は必ず行なうようにしましょう。適切なセキュリティ対策は、お客さんを守りトラブルを防ぐだけでなく、店舗側の大切な情報も守ることができます。
インターネットトラブルにすみやかに対応できるようにする
インターネットにはトラブルはつきものです。とはいえ、無料のWi-Fiと明記があるにもかかわらず使用できないとなると、お客さんは大きな不満を抱くことになります。また、店舗業務でも無料のWi-Fiを使用していた場合、業務が滞ってしまうことも。したがって、インターネットトラブル・Wi-Fiの通信トラブルにすみやかに対応できるようにしましょう。可能であれば、急なトラブルにかけつけてくれるサービスを利用するのもおすすめです。
まとめ
本記事では、店舗用のWi-Fiルーターを選ぶときに注意したいことを開設しました。無料のWi-Fiルーターを設置することにより、お客さんの満足度の向上や業務効率の改善が期待できます。同時に、無料のWi-Fiを設置したからこその、機械トラブルやセキュリティ面のリスクが生じることを忘れてはいけません。ただ設置するのではなく、クレームやトラブルが発生しないような対策を講じましょう。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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