オフィスに最適なWi-Fiルーターの選び方と導入時の注意点

公開日:2025/01/15

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オフィスや事務所にWi-Fiを導入する際、どのようなWi-Fiルーターを選び、セキュリティ対策をすべきかといった課題が生じます。そのためには、適切なルーターの選定と万全なセキュリティ対策が欠かせません。本記事では、オフィスで使うWi-Fiルーターの選び方や導入のメリット、注意すべき点について詳しく解説します。

オフィス向けWi-Fiルーターの選び方

オフィスでのWi-Fiの導入は、適切なルーターの選定が通信環境の安定性と快適さを左右します。

以下では、オフィスにピッタリなWi-Fiルーターを選ぶポイントを紹介します。

家庭用ではなく法人用を選ぶ

ルーターは家庭用と法人用が存在しますが、オフィス環境では法人用のルーターを選ぶことが推奨されます。

家庭用ルーターは接続台数が限られており、オフィス内の多くのデバイスに対応するのが難しい場合があります。また、法人用ルーターはセキュリティ機能が強化されているため、機密情報を取り扱うオフィスでは必須です。

とくに従業員が多い場合、家庭用ルーターでは通信速度の低下や電波範囲の問題が発生しやすいため、安定した通信環境を保つためにも法人用が適しています。

Wi-Fiルーターの通信規格を確認する

Wi-Fiの通信規格は「Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac)」や「Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax)」などが主流です。

Wi-Fi 6はWi-Fi 5よりも高速な通信が可能で、多くのデバイスが同時接続してもスムーズな通信を維持できます。しかし、オフィスで使用するデバイスがWi-Fi 6に対応していない場合、性能を最大限に活用できないことがあるため、機器の互換性も確認することが重要です。

オフィスの広さやレイアウトに合った選択

電波は障害物やオフィスのレイアウトによって影響を受けます。

とくに広いオフィスや複数階にわたるレイアウトの場合、電波が届かない「デッドスポット」が発生することがあります。この問題を回避するためには、メッシュWi-Fiや複数のアクセスポイントを設置することで、広範囲に安定した接続を確保できます。

Wi-Fiルーター自体の帯域も、5GHz帯と2.4GHz帯の特性を理解し、オフィスのレイアウトに応じて選択しましょう。

接続台数に余裕を持たせる

オフィスで使用するデバイスの台数は、ルーター選定時に重要な要素です。

従業員ひとりあたり、パソコン、スマホ、タブレットなど複数の端末がWi-Fiに接続されることが一般的です。法人用Wi-Fiルーターは多くの端末に同時接続可能ですが、複数台の設置で、通信速度の低下を防ぎ、業務に支障をきたすことを避けられます。

また、MU-MIMO機能をもつルーターであれば、複数のデバイスが同時に通信しても快適さが維持できるようになります。

Wi-Fi導入のメリットと注意すべき点

Wi-Fiをオフィスに導入することには、利便性の向上や業務効率の改善など多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点も存在します。

ここでは、Wi-Fi導入の主なメリットとリスクについて見ていきましょう。

オフィスレイアウトの柔軟性

Wi-Fiの導入によって配線が不要になるため、オフィス内のレイアウト変更が容易になります。

これにより、従業員の増減やオフィスの再配置などにも柔軟に対応でき、スペースの有効活用が可能となります。配線が少なくなることで、見た目もすっきりし、オフィス全体の印象も向上します。

フリーアドレス制度の導入促進

Wi-Fiを導入することで、オフィス内で固定の席をもたず、自由な場所で作業ができるフリーアドレス制度の導入がしやすくなります。

これにより、コミュニケーションが活発になり、部署間の連携もスムーズになる効果が期待できます。また、Wi-Fiを活用したペーパーレス化も進み、オフィスのデジタル化を促進する要素にもなります。

来客時の利便性向上

Wi-Fi環境が整っていれば、顧客や取引先が来訪した際にゲスト用Wi-Fiを提供できるため、ビジネスの信頼性が向上します。

とくに、ゲストWi-Fi機能を備えたルーターであれば、社内ネットワークとゲスト用ネットワークを分離して運用できるため、セキュリティを保ちながらインターネットを提供できます。

通信の安定性に対する注意

Wi-Fiは便利な通信手段ですが、有線接続と比べると通信の安定性に欠けることがあります。

とくに、広いオフィスや複数階のビルなどでは、電波が弱くなりやすい場所が発生します。これを解消するためには、メッシュWi-Fiやアクセスポイントの追加設置が有効です。また、電波干渉を避けるために、電子機器の配置やWi-Fiルーターの設置場所にも注意が必要です。

セキュリティリスクへの対応

Wi-Fiを導入する際の最大の懸念事項はセキュリティリスクです。

Wi-Fiは電波を利用してデータをやり取りするため、不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まります。

法人向けのWi-Fiルーターは、暗号化機能やUTM(統合脅威管理)などのセキュリティ機能を備えているため、これらの機能を活用してリスクを低減できます。さらに、社内規定の整備や、使用端末の管理体制を強化することも効果的です。

セキュリティ対策を重視したWi-Fi導入のポイント

Wi-Fi導入時には、セキュリティ対策を徹底することが求められます。

ここでは、オフィスにおけるWi-Fi導入時に考慮すべき主なセキュリティ対策を紹介します。

UTM機能の活用

UTM機能とは、ファイアウォール、ウイルス対策、不正アクセス防止などを統合した総合的なセキュリティ機能です。

これを搭載したWi-Fiルーターを導入することで、外部からのサイバー攻撃や社内の不正アクセスを防ぐことが可能です。

エンタープライズ認証の導入

エンタープライズ認証は、社内ネットワークに接続する際に認証サーバを通じて利用者を識別し、アクセスを制御する機能です。

この認証を活用することで、無許可のデバイスがオフィス内のネットワークに接続することを防ぎ、セキュリティを強化できます。

VPN機能でリモートアクセスの安全性を確保

リモートワークが増加している現代では、VPN(仮想プライベートネットワーク)機能を活用することで、外部から社内ネットワークに安全にアクセスできます。

これにより、自宅や出先からでも安全な通信環境で業務を行うことができ、リモートワークのセキュリティリスクを大幅に低減できます。

まとめ

オフィスにWi-Fiを導入することで、業務の効率化や柔軟な働き方を実現できますが、同時にセキュリティリスクや通信の安定性についての対策も重要です。法人用Wi-Fiルーターの選定と適切なセキュリティ対策を講じることで、安全かつ快適な通信環境を構築し、トラブルのない業務遂行が可能となります。オフィスのニーズに合ったWi-Fi導入を検討し、万全な体制で導入を進めましょう。

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(会社名)
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(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
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0120-116116(西日本)
0120-106107(OCN)
03-3347-0077お問い合わせフォーム0120-963-350
回線タイプベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォート(一部帯域確保)
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型
提供エリア全国主要都市部
(1道1都1府7県)
全国関東エリア
(東京・埼玉・千葉・神奈川の一部)
全国関東:1都6県
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参考価格
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