テレワークにおすすめのネット回線はどれ?選び方と注意点をご紹介!
感染対策から一気に広まったテレワークですが、これからもテレワークありきの職場が増えるでしょう。しかし社員個人でテレワークに耐えられる通信環境を作るのは大きな負担。企業が責任を持ってサポートする必要があります。通信会社が法人向けインターネット回線を自宅で開設するプランを出しているので、企業も導入を検討しましょう。
テレワークに必要なネット環境
一般的な企業でテレワークに必要な業務は「会議」「作成したデータの送受信」の2つが主流です。どちらも「通信が不安定で支障が出る」「機密情報を奪われる」リスクが常にあり、真っ先に気を付けねばなりません。機密情報保護はウイルスの監視、会議ソフトをMicrosoftteamsだけにするなど、信頼できるソフトを使うなどで対応します。「遠隔操作」など特殊な業務をする場合は、さらに安定した高速ネット環境が求められます。
連絡、通常業務のみの作業なら2Mbpsほどでも可能、しかし…
ネット通信で使うのはWordやExcelのファイル送受信、メールのやり取りだけで電話連絡が主、の場合はあまり速い速度は必要ありません。ビデオ通話がなければ2Mbpsでも対応できます。ただし、ビデオ通話では動きが不安定になるので、リモート会議があるなら心もとない速度です。しかも混雑時には速度がさらに遅くなります。
リモート会議がある場合は10Mbps以上が理想
リモート会議はリアルタイムで膨大な情報をやり取りする必要があります。比較的細い回線でも使えるMicrosoftteamは下り1Mbps、太い回線が必要なGooglemeetは下り3.2Mbpsが必要です。しかも複数人と会議をするには、これではとても快適にできません。最低限でも実測値10Mbpsは必要といわれています。通信会社が宣伝する速度に比べて、実測値が3割程度になることは珍しくありません。とくに混雑する時間帯は遅くなりがちです。
テレワークにおすすめの光回線
テレワークにおすすめの光回線は、従業員が住む地域、テレワークの期間によって大きく変わります。光回線は工事が必要ですがWi-fiより安定しているので、長期的にテレワークを続けるなら必須です。
都市部・自宅作業で長期間行う場合は、非NTT回線が有利
光回線はNTTが全国網を敷いています。しかし利用者が多く、利用者が多い地域や時間帯では混雑するリスクがあります。NTT以外の会社が敷く回線(独自回線)は都市部の一部のみですが、利用者が少なく回線が太いことで人気があります。非NTT系回線は電力会社とそれ以外(auひかりなど)があり、どちらも太く安定した傾向があります。
地方はNTT回線
地方で非NTT回線のエリア対象外の場合は、NTT回線一択。NTTが直営するフレッツ光、ドコモ光、楽天ひかりなどNTTの回線を借りたプロバイダが運営する回線(光コラボ)の2種類があります。どちらも大本はNTT回線ですが、光コラボのほうが料金は若干安め(プランによります)。速度は非NTT回線には敵いませんが、テレワークに支障が出にくい速度は充分確保できます。
テレワークにおすすめのWiFi
Wi-fi、とくにポケット型Wifiは機器を付けるだけで通信できます。開設工事が不要で、契約後に通信会社から届くWi-fiを付ければ開設できます。短期間のテレワーク、自宅以外の場所でもテレワークをする場合はWi-fiのほうが便利です。一部の高速Wi-fi以外は通信速度が遅いのが難点ですが、リモート会議がなければ何とか対応できます。
モバイル回線の速さはプロバイダで大きく異なる
テレワークの使用に耐えられる回線の速いWi-fiを選びましょう。au回線を使うWIMAXは最大速度が1.2Gbpsで、通信が速いのが特徴。その代わり料金は比較的高額です。通信速度は遅い(150Mbps)代わりに安定しているY!mobileなど、各社それぞれ長所、短所があります。テレワークの内容によって検討しましょう。注意したいのは、大容量通信に利用制限がある事があるところです。たとえばWiMAXは3日で10GBを超える大容量通信を行うと、速度制限がかかります。各社の規約をよく読んで検討しましょう。
テレワークに最適なネット回線の選び方
テレワークに最適なネット回線は業務内容によって大きく変わります。メールのやり取りだけなら安価なWi-fiでも対応できるうえ、遠隔操作など高度な作業をする場合は太く安定した光回線が必要です。
法人向けインターネット回線プランを使って、価格を下げる
多くの通信会社では、法人向けインターネット回線プランがあります。法人向けは工事費が安価(または無料)、料金割引などのサービスがあります。使用人数により価格は変わるので、複数の会社に見積もりを出してもらうよう依頼しましょう。法人向けプランでは通信が次世代方式(IPoE)、アクセスのコントロールのしやすさなどさまざまな特典があります。
まとめ
テレワークにおすすめのネット回線は、テレワークの業務内容と使用期間で異なります。自宅のみ作業でリモート会議を頻繁に行うなら、光回線がベスト。短期間のテレワーク、または自宅以外の場所でもテレワークを行う社員はWi-fi回線がよいとされています。光回線は工事が必要なので、それまでの繋ぎでWi-fi回線を使用することもあります。通信回線やプランによって費用は大きく変わりますが、業務トラブルを防ぐために「価格より安定通信を優先」しましょう。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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