帯域保証型の法人向けインターネット回線の特徴について解説!
普段、インターネット回線はどういった形態のものを使っていますか?一概に何がよいということはありませんが、法人なら利用を検討するべきなのが「帯域保証型」のインターネット回線です。今回はそんな法人向けインターネット回線の「帯域保証型」についてご紹介します。
帯域保証型の法人向けインターネット回線の特徴
一定の通信スピードが約束されたネットワーク回線が「帯域保証型」です。欧米では「Guarantee(ギャランティ型)」とも呼ばれています。たとえば、1Gbpsの通信速度を契約すると、どんな状況であっても1Gbpsのインターネット回線速度を保証してくれます。
費用は高額ですが、常時アクセスが行われる会社内のシステムの構築など、安定した通信環境や速度をずっと維持したいときのネットワークとして大活躍します。回線が混雑して通信速度が遅くなることがないのでおすすめです。最近では、テレワークが大幅に増加したこともあり、社内のネットワーク回線を「帯域保証型」に切り替えている企業が増えているようです。
ベストエフォート型との違いとは?
「帯域保証型」に加えて「ベストエフォート型」というものがあります。この2つは、使い方やどのくらいの通信速度が必要かによって、どちらを使うべきかが異なります。ここからは、2つの違いについてご紹介します。
■ベストエフォート型とは?
「ベストエフォート型」は速度の最大値は公表しても、その通信速度は保証されていないネットワーク回線のことです。ユーザーに公表される通信速度は「理論上の最大速度」なので、実際の通信速度とは異なります。そのため通信帯域を1Gbpsで契約したとしても、多くの場合で速度は保証されるわけではなく、1Gbpsという最大スピードが出る可能性は低いです。
あくまで「1Gbpsまでのスピードで通信サービスが利用できる」ということで、毎回最大速度が出ることは少ないと思っておきましょう。さらに、ベストエフォート型は、ネットワーク回線の混み具合にかなり影響されるので、速度を維持できず比較的安定しません。
■帯域保証型とベストエフォート型の違いとは?
それでは「帯域保証型」と「ベストエフォート型」の違いをまとめてみましょう。
まずは通信速度についてです。「帯域保証型」は通信速度を保証してくれるので、契約する通信速度を速く設定することで、社内で通信速度の低下が原因で起こるような問題を未然に防ぐことができます。
一方で、「ベストエフォート型」は最大速度しか公開されないため、実際にどのくらいの通信速度になるのかが分からない上に、ネットワーク回線の混線による影響を受けやすいため、会社での利用は避けた方が無難といえます。
次に金額についてです。金額面に余裕がないという場合は、ベストエフォート型を検討するのがよいでしょう。通信速度が安定しにくいとはいえ、業務に大きな支障が出ない場合は、比較的費用がかからないベストエフォート型を選択するのがおすすめです。
一方で帯域保証型は、契約する通信速度によって金額が変動するので、社内でどのくらいの通信速度が必要かを把握して、余裕を持った契約にするのか、最低限の通信速度にするのかを決めるとよいでしょう。
帯域保証型の法人向けインターネット回線がおすすめな企業
ここまで帯域保証型の法人向けインターネット回線の特徴や、ベストエフォート型との違いを解説しました。では、帯域保証型の法人向けインターネット回線の利用がおすすめなのはどのような企業なのでしょうか?
■リモートワークの推進に取り組んでいる企業
帯域保証型の法人向けインターネット回線の利用がおすすめなのは、リモートワークを推進しようとしている企業です。従業員が家でもスムーズに仕事を進めるためには、安定したインターネット環境が必須です。一定の通信速度が確保されていれば、オンライン上でのビデオ通話や容量の大きなデータの送受信などが円滑に進みます。
■金融系の企業
帯域保証型の法人向けインターネット回線は、銀行や証券会社など、金融系の企業におすすめです。なぜなら金融業界では、通信が遅いことや止まることでシステムを円滑に使えなくなり、大きな損害につながるからです。帯域保証型の法人向けインターネット回線は一定の通信速度が保証されているため、金融業界で利用しているシステムのトラブルを防ぐことができます。
今回は、法人向けのインターネット回線「帯域保証型」についてご紹介しました。法人の場合、社内の混線で通信速度が低下して、システムに障害が起きてしまうことはなるべく避けておきたいですよね。特に作業に支障が出なければよいですが、基本的には帯域保証型の法人向けインターネット回線で一定の通信速度を担保しておくのが望ましいといえるでしょう。ぜひ、この記事を参考に帯域保証型の法人向けインターネット回線を検討してみてはいかがでしょうか。
イメージ | 1![]() | 2![]() | 3![]() | 4![]() | 5![]() |
サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
詳細リンク | |||||
公式リンク | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |