そもそもイーサネットとは?今さら聞けないネットワーク知識を解説!
イーサネットは、多くの人が自宅や会社などでネットワーク利用時に使っている有線LANにおける通信規格のことです。しかし、実際にはどういうもので、どのような特徴があるのかイメージできない人も多いでしょう。そこでこの記事では、イーサネットの定義とその歴史や魅力、イーサネットの種類などについて詳しく解説します。
イーサネットとは
イーサネットは、私たちの身のまわりで使用されているネットワークの規格のことですが、名前を聞いても正直ピンと来ないという人も多いと思います。そこでまずは、イーサネットの定義とその歴史、イーサネットの魅力などについて解説します。
イーサネットの定義
イーサネットとは、ケーブルを使用してパソコンやゲーム機などのデバイスにインターネットを接続させる際に使われる通信規格を指しています。言葉は難しいのですが、実は自宅や会社など身近なところに普及しています。
イーサネットの歴史
イーサネットは、パソコン機器を接続する際の標準規格として1973年に誕生しました。その背景には、パソコンで複雑な情報を送受信するためには、信号を送る側と受け取る側の規格を合わせなくてはならないことがあげられます。そして現在、イーサネットは有線LANケーブルに使われる規格の中で一番よく使用されています。そのため、イーサネット対応機器といえば、LANケーブルを接続できる機器のことを指します。
イーサネットの魅力
イーサネットの最大の魅力は、膨大なデータを安定的かつ高速で送受信できることです。イーサネットが使用されているのはパソコンやゲーム機だけではありません。テレビやブルーレイなどの身近な家電をネットワークにつなげる際や、工場のIoT化を進めるためにオペレーション端末とロボットをつなぐ際などにも使われています。
イーサネットには種類がある
イーサネットの中でも私たちの身のまわりで一番よく使われているのは、LANケーブルです。しかし、イーサネットにはほかの種類もあり、その種類によって特徴や使い道が異なります。ここでは、イーサネットの種類を3つに分けて解説します。
LANケーブル
LANケーブルはスター型とよばれるネットワークに使用されるイーサネットで、パソコンなどのデバイスをインターネットに有線接続する際に必要なものです。無線LANと比較すると、複雑な設定をする必要がないうえに安定して使えるのが魅力です。
そのため、動画視聴や膨大なデータ通信が必要となるオンラインゲームで遊ぶ際などに使用するのがおすすめです。また、光ケーブルと比べると低価格なので一般家庭はもちろん、アパートなどの集合住宅において各部屋に通信を供給する際に使用されることもあります。
同軸ケーブル
同軸ケーブルはバス型とよばれるネットワークに使用されるイーサネットです。断面が同心円を重ねたような構造で外部の電磁波の影響を受けにくいという特徴があります。また、設置が簡単で耐久性も高く、広範囲にわたって信号を送れるという魅力があります。古くからテレビとアンテナをつなぐケーブルとして使用されているほか、電子計測器などにも使用されています。
光ファイバー
光ファイバーはスター型とよばれるネットワークに使用されるイーサネットであり、インターネット回線などで使われています。光ファイバーの大きな魅力は、大容量のデータであっても高速で送受信できることです。
さらに、回線を流れている途中に信号が散乱する危険度や衰える危険度が低いため、通信速度が落ちる可能性が低いことや、音質や画質が低下しにくいというメリットもあります。光通信、医療用の内視鏡、光応用計測などに幅広く使用されています。
通信速度によってイーサネットは違う
先述したように、イーサネットは3種類に分けられますが、通信速度によってさらに細かく分けることもできます。ここでは、イーサネットを通信速度の観点から、イーサネット、ファスト・イーサネット、ギガビット・イーサネットの3つに分けて解説します。
イーサネット
まず、イーサネットとは10Mbpsの通信速度を持つものを指します。bpsは、イーサネットの通信速度を表す単位のことで、1秒間に転送できるデータ量とビット数を表しています。イーサネットはツイストケーブルや同軸ケーブルなどで利用できます。
ファスト・イーサネット
次に、ファスト・イーサネットとは100Mbpsの通信速度を持つイーサネットを指します。従来のイーサネットに比べると10倍の通信速度があり、光ファイバーケーブルなどで利用できます。
ギガビット・イーサネット
最後に、ギガビット・イーサネットとは1Gbpsの通信速度を持つイーサネットを指します。1Gbpsは1000Mbpsなので、従来のイーサネットの100倍もの通信速度を誇ります。1999年にリリースされましたが、2010年頃まではそれほど普及していませんでした。しかし、その後インターネットの需要が急激に増加し、現在はイーサネットの中で一番幅広く使われるようになりました。ツイストペアケーブルや光ファイバーケーブルで利用できます。
まとめ
インターネットが広く普及した現在社会において、イーサネットは私たちの生活を便利にし、さまざまな面で広く支えてくれている通信規格だといえます。この記事では、便利ながらも少し言葉が分かりにくいイーサネットについて、イーサネットの定義とその歴史や魅力、イーサネットの種類や種類ごとの特徴などについて詳しく解説しました。参考にしていただければ幸いです。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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