法人向けインターネット回線を利用するためには最初に工事をしなければならない場合がほとんどです。回線を導入するときにどのくらいの工事費が発生するのでしょうか。
プロバイダと契約するときにも工事が必要になり、別途費用を請求されることもあります。大まかな費用をあらかじめ知っておくことで、必要な予算を確保できるようになりましょう。
一般的にかかる費用はどのくらいか
法人向けインターネット回線を利用するときには業者と契約をすることになります。その初期費用として工事費を請求されるのが通例で、内訳を確認してみるといくらなのかがわかるでしょう。
通常、初期費用として請求されるのは事務手数料と工事費、オプションサービスの申し込み料金です。これ以外にも業者によって請求される項目がある場合もありますが、一般的にはこの中で最も大きいのが工事に関わる費用となっています。実際にどのくらいの費用がかかるかは状況によって異なるので一概には言えません。
インターネット回線を引き込むためには屋外と屋内の工事をする必要があります。屋内はすでに配線ができていて工事をする必要がないというケースもあれば、自分でできるところはやってしまって安上がりにするというケースもあるでしょう。
一般的には基本工事、交換機等工事、屋内配線工事、回線終端装置工事という四つに作業が分類されています。この全てが必要という場合には1万5,000円から1万8,000円くらいがかかるのが標準的です。
屋内配線工事が必要ないというときには7,600円くらいが相場となっています。また、配線は屋内も屋外もできていて、回線終端装置への接続も自分でやるという場合には2,000円程度でおこなってもらうことが可能です。
これに加えて、建物に複数の企業が入っているようなオフィスビルの場合と、独立した建物の場合とで費用が違うこともあるので注意しなければなりません。また、すでにインターネット回線を使用していて契約を変更するときにも通常は工事費がかかるので注意しましょう。なお、工事費の支払いについては一括払いだけでなく分割払いにも対応しているのが一般的です。数百円程度の支払いを毎月すれば良いだけの契約にもできるので、初期費用が高いと予算確保が難しいときには検討してみると良いでしょう。
追加料金がかかることもあるので注意
回線を導入するための工事は法人向けインターネット回線を利用するときに欠かせないもので、業者のほうも費用がいくらになるかを公に明示しています。しかし、追加料金が発生することもあるので注意しておいたほうが良いでしょう。
まず、回線導入のための工事の中で追加料金が発生するケースとして上げられるのが土日祝日に施工してもらうときです。業務に支障を来さないようにするには休日になっている土日祝日に工事をして欲しいということもあるでしょう。その場合には通常は追加料金として3,000円程度が請求されます。
また、一般的には昼間にしか工事をしてくれないですが、交渉次第では夜間に実施してもらうことも可能です。この場合にも同様の追加料金を請求されることが多いので気を付けましょう。契約前に見積もりを取っていくらになるかを確認して決めるのが大切です。
プロバイダとの契約でも工事費がかかる場合がある
法人向けインターネット回線を導入しても回線があるだけではインターネットは利用できません。プロバイダと契約しなければならないのです。法人向けインターネットの場合には回線とプロバイダをセットで契約できることも多いですが、希望に応じて別途契約することもできます。
どちらが良いかはケースバイケースですが、別途契約するときにはインターネット工事費を請求される可能性があるので注意しましょう。インターネット工事費がかかるかどうかはどのプロバイダにするかと、どんな契約にするかによって異なります。
費用が発生するケースとして多いのが固定IPアドレスを使用する場合で、1,000円から3,000円程度の費用になっているのが一般的です。また、ルーターをレンタルで導入して設置工事もしてもらうという場合には4,000円から5,000円くらいの費用がかかります。
このような費用はキャンペーンなどで割引になったり、無料でおこなってもらえたりすることも少なくありません。導入を急いでいない場合にはキャンペーン情報を逃さないようにして導入時期を見極めるのが合理的です。
法人向けインターネット回線の導入には工事が必要になる場合がほとんどです。工事内容によって費用は違いますが、1万8,000円程度が相場になっています。不要な工事が多いときや、自分である程度の工事ができる場合には数千円で済むでしょう。ただし、土日祝日や夜間に工事をしてもらうときには追加料金が発生することが多いので注意が必要です。
また、プロバイダと契約したときにインターネット工事費などがかかることもあります。一般的には数千円程度の費用ですが、あらかじめ予算として確保しておくのを忘れないようにしましょう。