NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)
スペックは少々落ちるが、料金が安い
最後に紹介するのは、ソニービズネットワークス株式会社の提供する「NUROアクセス スタンダード」です。
ソニービズネットワークス株式会社は2012年7月20日に設立された比較的新しい会社で、ソニーのグループ会社の100%子会社です。
個人向けサービスもラインナップしており、そのCMを見かけることも多いため、知名度を急激に伸ばしています。
最大速度は2Gbpsとなっており、これを見る限り非常に速そうですが、導入する前に気を付けたいポイントも存在します。
それでは、NUROアクセス スタンダードのサービスに関する情報を詳しくチェックしていきましょう。
サービス名 | NUROアクセス スタンダード |
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社名 | ソニービズネットワークス株式会社 Sony Biz Networks Corporation(英文表記) |
設立 | 2012年7月20日 |
資本金 | 6億円(資本準備金含む) |
従業員数 | 202名(2020年8月1日現在) |
本社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ ウエスト23階(総合受付21階) |
役員・執行役員 | 代表取締役社長 小笠原 康貴 取締役 早川 富雄 取締役 渡辺 潤 監査役 松本 亜希子 執行役員 新井 俊介 執行役員 柏原 秀行 執行役員 竹澤 公規 |
事業内容 | ・電気通信事業法に基づく電気通信事業(届出番号/A-24-12875) ・ネットワークインテグレーション事業(ネットワーク設備・関連機器の企画・設計・運用・管理・保守・販売およびレンタル) |
電話番号 | 0120-963-350 |
電話受付時間 | 平日9:30~18:00 ※土日・祝日を除く |
目次
2Gbpsという速度が必ず出るとは限らない
NUROアクセス
スタンダードは、「最大速度2Gbps」の「ベストエフォートタイプ(一部帯域確保)」で「共有型」のサービスです。
これまで紹介してきたサービスはどれも最大1Gbpsだったので、2Gbpsであれば2倍も高速であるように思えます。
しかし、あくまで「ベストエフォート」なので、2Gbpsもの速度が実際に出るわけではありません。
さらに、他のサービスが「専有型」だったのに対し、NUROアクセス スタンダードは「共有型」です。
つまり、瞬間的には非常に速い速度が出る可能性はありますが、他のユーザーと共有しているということは、その影響を受け低速になりやすいということです。
安定的に速度が出ない可能性があることに注意が必要です。
帯域保証とは違う?一部帯域確保とは
NUROアクセス
スタンダードは、ベストエフォートタイプですが、同時に「一部帯域確保型」でもあります。
ベストエフォートは基本的に、ユーザーの環境やエリアの状況など様々な要因で速度が遅くなるため、どれくらいの速度が出るのかは使ってみるまでわかりません。
最大の速度は決まっていますが、最低の速度は決まっていないため、業務に支障が出るほど低速になることもあり得る不安定なサービスといえます。
しかし、NUROアクセス スタンダードは一部の帯域が確保されているので、「2Gbps出るかはわからないけれど、少なくとも10Mbpsは出る」ということです。
共有型のベストエフォートなので、安定性に不安はありますが、最低限の速度は出るという安心感はあります。
新しいサービスだからこそ得られるメリット
NUROアクセス
スタンダードは家庭用と同じ「共有型」ではありますが、従来とは異なる新しい通信規格「G-PON」を採用しています。
これは、従来の規格「GE-PON」に比べて伝送効率が優れています。
細かい技術的な解説はここでは割愛しますが、共有により従来の規格では回線が混雑するような状況でも、比較的スムーズに処理できるということです。
つまり、GE-PONを採用した共有型に比べると、速度が落ちづらいことになります。
また、新しいサービスだということは、まだユーザーが少ないという強みもあります。
共有型は、他のユーザーの影響を受けやすいため、速度が出にくいというのが弱点ですが、周りにNUROユーザーが少なければ、それだけ影響は少なくなります。
極端な言い方をすれば、周りにNUROユーザーが1人もいなければ、一切共有していないので専有しているのと同じ状況ということです。
認知を確実に増やしているので、今後ユーザーは増えていくでしょうが、運良く周りにユーザーのいない(少ない)エリアにオフィスがあるのであれば、高速で安定した通信を期待できるかもしれません。
SLA付き&回線・プロバイダ一体型
NUROアクセス
スタンダードも1位~4位のサービスと同様にSLA(サービス品質保証制度)が付いています。
保証する項目は「稼働率」で、基準値を下回った場合には利用料金の一部が返還されます。
また、回線とプロバイダがセットであるという点もフレッツ以外の他のサービスと同様です。
対応エリアは比較的狭い
対応エリアは関東、関西、東海エリアと、九州の一部です。
また、今後北海道も順次提供可能になっていくようです。
KDDIの「関東のみ」ほどではありませんが、あまり広いとは言えません。
まだ新しいサービスなので、今後エリアが拡大していくことになると思いますが、現時点では、上記以外のエリアの場合は諦めるしかないでしょう。
料金は安いが、導入は慎重に
月額費用は、紹介してきたサービスの中で最も安く2万735円(税込)です。
コストを重視するなら、検討の余地は十分あるといえますが、導入は慎重に行うべきでしょう。
導入してから遅くなってしまっても、頻繁に回線サービスを変更することは難しいはずだからです。
もちろん最低利用期間もありますし、切替時には通信断が発生することでしょう。
切替作業中はインターネットが使えなくなってしまいます。
さらに、固定IPアドレスは基本的に引き継げないので、ルーターやサーバーなどのあらゆる設定を変更する必要があります。
ぜひ慎重に検討するようにしてください。
NUROアクセススタンダードと、NURO光(個人向け)工事の違いは?
2回にわたる開通工事があることです。光回線を導入するためには開通工事が必要です。
ソニービズネットワークス株式会社では、NUROアクセス スタンダード以外にもNURO光という個人向けのインターネット回線を提供しているのですが、その違いは何でしょうか?
共通で言えることは、「回線工事が2回ある」ということです。そのため、他の光回線よりも利用できるようになるまでに時間がかかります。
NUROアクセス スタンダードの場合
1、申し込み
申し込みをしてから利用ができるようになるまでの目安は、だいたい2か月前後となっています。
2、下見の現地調査の日程の決定
ビル管理会社、またはオーナーなどに承諾をとった後、下見の日程と光ファイバー開通工事と開通工事について連絡が届きます。
3、下見
ビルやオフィスへの立ち入りを行い下見を実施します。立会いが必要になるので注意が必要です。
4、工事日の決定
下見の結果、問題がなければ工事についての日程調整があります。
工事はNTT指定工事業者の「光ファイバー開通工事」と、NUROによる「開通工事」の2回の工事があり配線工事と開通テストが行われます。
立会いが必要になるので注意が必要です。
NURO光の場合
1、申し込み
申し込みをしてから利用ができるようになるまでの目安は、約1~2か月程度となっており、場合によっては半年かかる場合もあるようです。
2、工事日の決定
申し込み時に登録した連絡先に1回目の工事日の連絡が届きます。1回目、2回目共に立会いが必要になるので注意が必要です。
3、開通工事
簡単に説明すると1回目は宅内、2回目は屋外となっています。
宅内工事となる1回目では、外壁に光キャビネットを取り付け、回線を家の中へ引き込んだ後に、回線と宅内機器を接続するという流れです。
2回目では、電柱から光ケーブルの引き込み、光キャビネットを接続して回線を宅内機器に接続します。
2回目の屋外工事日は建物への提供方法が確定し、工事日については調整の準備が整い次第、連絡が届きます。
工事日調整までは、30日程度かかる場合があるようです。
このような流れで光回線の開通工事が行われるため、他の光回線よりも時間がかかってしまいます。
導入についてのポイント
開通工事が他の光回線よりも時間がかかる点に関しては、注意した方がいいかもしれません。早めの申し込みをおすすめします。
NUROアクセススタンダードと、NURO光(個人向け)サービスプランの違いは?
上記でNUROアクセススタンダードのサービスプランについて説明しましたが、NURO光(個人向け)のプランの場合はどのようになっているのでしょうか。
NURO光には、最大速度が10Gや6Gでインターネットが利用できるプランが用意されています。
具体的なプランは「10Gプラン」、「10Gsプラン」、「6Gプラン」の3つです。
それぞれで月額料金、無線最大速度、契約期間、工事費、解約費に違いがあります。
「10Gプラン」
月額料金が6,480円、無線最大速度が1.3ギガ、契約期間2年、工事費4万円、解約金が9,500円です。
「10Gsプラン」
月額料金が5,743円、無線最大速度が1.7ギガ、契約期間3年、工事費6万円、解約金が2万円となります。
「6Gプラン」月額料金が5,243円、残りの項目は「10Gsプラン」と同じ内容です。
その他「20Gプラン」として、月額料金が7,743円、工事費が6万円、契約期間はなしで提供しています。
しかしこのプランは、東京都の豊島区と港区の戸建て、もしくは5階建て以上のマンションのみが対象です。
また、マンションの場合には「NURO光forマンション」と「NURO光forマンションミニ」の2つのプランがあります。
「NURO光forマンション」は条件が厳しいことから、多くの方は「NURO光forマンションミニ」を契約しているようです。
このように、NURO光ではさまざまなプランを用意しています。
マンションやWi-Fiでも通信速度が速い
一言でいうと、「NURO 光」「NURO アクセススタンダード」ともに専有型の回線に比べると遅くなりやすいですが、NTTのフレッツ光など比べると遅くなりにくいようになっています。
個人向けのNURO光は、一戸建てに比べても通信速度が落ちやすいマンションでも、一戸建てに劣らない通信速度でインターネットが利用可能です。
実際に利用した方によると、無線接続の場合で平均300~400Mbps、有線接続だと1.3Gbpsの速度が出たとのことでした。
利用環境によるとは思いますが、基本的にはマンションでも快適にインターネットを利用できることでしょう。
それに加えて、Wi-F接続でもインターネット利用に困らない通信速度を実現しているというメリットがあります。
NURO光を利用するための自宅内機器には、無線LANルーター機能が搭載されています。
そのため、Wi-Fiを利用するためにわざわざ市販のルーターを購入しなくてもWi-Fiを快適な通信速度で利用できるのです。
基本的にはWi-Fiだと通信速度が低下してしまうので、Wi-Fi接続でも速い通信速度でインターネットを利用できるのはありがたいですよね。
とはいっても、NUROのサービスは法人向けも個人向けもあくまでも共有型にはなるので、最高速度が速いとしても安定しないことがあることは覚えておきましょう。
ちなみにこのサイトで紹介した他のサービスは専有型のため、マンションでの利用のように、共有によって遅くなることはありません遅くなることはありえません。
NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)を利用した方の口コミ・評判を集めてみました!
低コストで使えるのがいい
高速で安定した通信の確保ができるから仕事をするにはぴったりだから。
契約前にネット回線の相談ができるところが良心的で満足度が高いと感じる
インターネットの保守を24時間してくれる
「NUROアクセス スタンダード」は、高速で安定して通信を確保することができるため、ビジネスに最適だといえます。契約前にはネット回線の相談をすることができることから、親切な対応をしてくれることは間違いないでしょう。