法人向けのインターネット回線で、価格が安いサービスを探しているという方は多いのではないでしょうか。ここでは、法人の立ち上げや、固定費の見直しに伴い格安のインターネット回線を探している事業者の方に役立つ、安さ重視の法人向けインターネット回線を紹介します。それぞれをしっかりチェックして特徴を捉え、参考にしてみてください。
光ビジネスアクセスNEXT
【詳細】
会社名:株式会社 USEN ICT Solutions
住所:東京都品川区上大崎三丁目1番1号 目黒セントラルスクエア
TEL:0120-681-617
受付時間:10:00~18:00(土日・祝日除く)
光ビジネスアクセスNEXTは株式会社USENICTSolutionsの提供する、最大1Gbpsの法人向けインターネット回線サービスです。回線を近隣ユーザと共有する「分岐型」ではなく、ダイレクトに回線にアクセスできる「専有型」で、インターネット利用の多い時間帯につながりにくくなるといったことがなく、安定した通信が可能なインターネット回線です。
最大1Gbpsは近年大容量化するデータ通信にも充分に対応できる通信速度です。SLA(サービス品質保証制度)も標準装備しており、網内遅延時間と回線の可用性が規定値を下回った場合は利用料金の一部が返還されます。
また24時間365日の現地対応サポートがついており、トラブル発生時は必要に応じて専門スタッフが現地に駆けつけ対応を行います。万が一のフォロー体制も充実しているので安定した回線が必要な法人におすすめです。
料金は初期費用5万5,000円(税込)と事務手数料3,300円(税込)が一律、工事費は実費となっています。固定IP数と速度によって複数の料金プランが用意されており、速度は500Mbpsコースと1Gbpsコースから選ぶことができます。
固定IP1個・500Mbpsコースであれば月額2万8,600円(税込)からとリーズナブルに利用できます。自社の事業規模に合ったプラン内容を選ぶといいでしょう。
オプションとしてトラフィック観測ツール、死活監視、ドメイン取得代行、DNSホスティングといったサービスも用意されています。
NUROアクセススタンダード
【詳細】
会社名:ソニービズネットワークス株式会社
住所[本社]:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ ウエスト23F(総合受付21F)
TEL:0120-963-350
受付時間:9:30~18:00(土日祝・年末年始を除く)
NUROアクセススタンダードは、ソニービズネットワークス株式会社の提供する帯域確保型インターネット回線です。下り最大2Gbpsの回線速度、最低10Mbps以上の帯域が確保されており、固定IPと稼働率99.9%のSLA、24時間365日のオンサイト保守が標準装備されています。
世界標準の通信規格であるG-PONを採用しており、ネットワーク構成とトラフィックコントロールによって最低でも上り下り10Mbps以上の帯域が確保されています。従来の光ファイバーと比較して伝送効率が28%、下り1秒当たりの送受信量が2.5倍向上しており、安定した快適なインターネット環境が保証されています。
万が一トラブルが起こった場合は、専任技術者が故障状況に応じて障害の発生箇所の調査や問題の切り分けを行い、現地で機器交換や接続確認といった保守対応を行います。ONU(回線終端装置)からインターネット接続までの一元サポートとなっているので安心です。SLAによりサービスが基準値に満たないことが確認された場合は、利用料金の一部が返還されます。
NUROアクセススタンダードは月額料金2万735円(税込)という圧倒的なコストパフォーマンスが特徴です。16万5,000円(税込)の初期費用がかかりますが、初期費用は24か月の割賦払いとすることで、24か月間、初期費用割賦請求相当額が基本月額料金から値引きされるため、2年間利用すれば実質無料となります。
オプションとして固定IPアドレスの追加や逆引き権限委譲設定、マネージドインターネットルータ、ドメイン取得代行、DNSホスティングといったサービスの提供も行っています。
フレッツ光ネクストビジネスタイプ
【詳細】
会社名:東日本電信電話株式会社
住所:〒163-8019 東京都新宿区西新宿3-19-2
TEL:03-5359-5111
フレッツ光ネクストビジネスタイプはNTT東日本が提供する、最大1Gbpsの法人向けのインターネット接続サービスです。高画質のテレビ会議や大容量データの送受信にも問題なく対応できる通信速度で、帯域優先型なので混雑時にも安定した通信が可能です。
月額料金は4万5,210円(税込)ですが、インターネット回線の利用には別途OCN固定IPアドレス・サービスが必要となっておりこちらは8万2,500円(税込)となっています。24時間365日緊急時のトラブルは「24時間出張修理オプション」として用意されており、月額利用料は3,300円(税込)です。データやシステムの監視・保守が強く求められる場合に利用するといいでしょう。
フレッツ光はエリアカバー率の高さが特徴です。法人はオフィス移転や、新しい店舗を出店する可能性があるため、エリアカバー率もチェックしておくと将来的なリスクに備えることができます。
エリアカバー率の低いインターネット回線を使っていると、引っ越しや支店開設時にまったく別の回線を新しく契約しなければならなくなり、管理も煩雑になります。フレッツ光のひかり電話サービスでは、同契約者名義の事業所間の通話が無料になる契約種別もあるので、多店舗展開を行う法人にはフレッツ光ネクストビジネスタイプがおすすめです。
フレッツ光の法人契約では、映像コンテンツの配信業者向けの「フレッツ・キャスト」や、オフィスのWi-Fi環境を整備できる「ギガらくWi-Fi」、セキュリティ面でサポートが受けられる「フレッツ・ウイルスクリア」など、さまざまなサービスが展開されているので、自社にあったサービスを提案してもらうといいでしょう。
費用が安いインターネット回線のメリット・デメリット
費用が安いインターネット回線のメリット
企業にとって、通信コストの削減は重要な経営課題の一つです。費用が安いインターネット回線を導入することで、固定費の削減につながるという大きなメリットがあります。とくに、小規模オフィスやスタートアップ企業では、月額料金を抑えられることによって、限られた予算をほかの設備投資や業務改善に回せるようになります。
また、低価格帯の回線には、初期費用が抑えられるプランが多く存在します。工事費無料や割引キャンペーンを実施している事業者もあるため、導入時の負担を軽減できます。
リモートワークの普及によって、自宅やサテライトオフィスでもインターネット環境を整える必要が出てきた企業にとっては、コストを抑えながら柔軟な対応が可能です。
費用が安いインターネット回線のデメリット
費用が安いインターネット回線にはコスト面でメリットがありますが、法人利用においては慎重に選ぶ必要があります。デメリットについて、くわしく解説します。
通信品質が不安定になりやすい
費用が安いインターネット回線の最大の懸念点は「通信品質の不安定さ」です。多くの格安回線は「共有型」が多く、回線帯域をほかのユーザーと共有しています。そのため、昼休みや夕方などの通信が集中する時間帯には速度が著しく低下しやすく、業務効率に大きな影響を与える恐れがあります。
たとえば、クラウドシステムへのアクセスやWeb会議、オンラインツールの使用などの一般的な用途であっても、回線の混雑によって作業が中断されたり、画面が固まったりといった問題が発生することがあります。共有型回線では帯域保証がないことが多いため、安定性を重視する法人利用においては注意が必要です。
法人向けの仕様・機能が不十分
格安回線の多くは、主に家庭用として提供されているため、法人利用に必要な機能が不足していることがあります。たとえば、固定IPアドレスの提供がなかったり、複数拠点を結ぶVPN構成に対応していなかったりといった制限があります。
また、セキュリティ機能や通信監視サービスがオプションで用意されていないケースも多いため、情報漏えいや不正アクセスなどのリスクを伴います。将来的な業務拡大や情報管理体制の強化に支障をきたす恐れがあります。
サポート体制が弱い
通信トラブルが起こった際には、迅速かつ丁寧な対応が求められますが、費用の安いインターネット回線だとサポートがメールのみであったり、電話がつながりにくかったりとサポート体制に懸念があります。法人としては、業務停止につながる可能性もあるため、復旧スピードは重要です。
トラブル時の対応に不安が残るサービスは、信頼性の面でリスクがあります。
法人向けのインターネット回線を3つ紹介しました。法人向けのインターネット回線はコストだけでなく、安定して利用できることも重要です。会社規模や事業内容によってIP数や通信速度など必要な内容が異なるので、各社の担当者から詳細な提案を受け、自社に適したインターネット回線を選んでください。