「インターネット環境を整えたい」「光回線に興味があるけれども、テザリングの方が便利かな?」などと考えている人はいませんか?光回線とテザリングはそれぞれ特徴が異なるため、生活スタイルによって向いている人・向いていない人が変わります。本記事では光回線とテザリングの内容を比較して、それぞれにおすすめの人の特徴を紹介します。
テザリングとは
そもそもテザリングとはどのようなものなのでしょうか?テザリングとは、データ通信ができる端末を経由して、パソコンやスマホ、タブレットなどをインターネットへつなぐことです。現在発売されているほとんどのスマホには、テザリング機能が搭載されているでしょう。
たとえば、データ通信ができるSIMカードが入っているスマホがあれば、スマホを経由してパソコンやタブレットなどをインターネットに接続できます。
光回線とテザリングを比較
光回線とテザリング、どちらもインターネットを使うための方法に変わりはありません。しかし、それぞれで特徴が異なるため、どちらが合っているかは人によって変わってきます。以下で光回線とテザリングの主な特徴を比較していきましょう。
通信速度
快適にインターネットを使う上で欠かせないのが、通信速度です。通信速度が遅いと、とくにオンラインゲームや動画の視聴・配信などでは利用に大きなストレスを感じてしまいます。同じ光回線やテザリングを利用するサービスによって、具体的な通信速度は異なります。しかし、一般的には光回線はテザリングよりも高速通信が可能です。下りと上り、どちらも10倍以上の速度が出る場合があります。
通信容量
光回線は基本的に、通信容量に制限がありません。そのため、容量を気にせずにインターネット通信を楽しめるでしょう。一方のテザリングは、通信容量が制限されているものが少なくありません。「接続者が増えると1Mbpsほどへ低下」「3日で10GBを超えると1Mbpsほどへ低下」など、具体的な条件や内容はサービスによって異なります。
通信安定性
光回線を有線で利用する場合は、安定してインターネットを利用できます。しかし、テザリングや無線を用いた光回線の場合、障害物や家電製品などの影響によっては、通信状態が安定しないかもしれません。
利用開始までの手間
光回線を使うためには、自宅に光ファイバーケーブルを引き込む工事が必要です。申し込みから開通まで1か月~2か月ほどかかることもあり、すぐにインターネットは使えません。しかし、テザリングはデータ通信ができるSIMカードなどがあれば、工事することなくインターネットに接続できます。
利用できる場所
最後は利用できる場所です。光回線は、光ファイバーケーブルが引き込まれている場所でしか使えません。無線を用いる場合は自宅の中、または庭などが通信範囲の限度でしょう。一方のテザリングは、持ち運びができます。外出時にテザリングができるスマホを持って行けば、出先でパソコンやタブレットにつないでインターネットを利用できます。
テザリングがおすすめの人
以下の条件にあてはまる人は、テザリングの利用がおすすめです。
・あまりインターネットを使わない
・自宅にいる時間が短い
・インターネットを使う初期コストを抑えたい
普段、あまりインターネットを使わない人におすすめです。光回線を利用するためには、わざわざ工事しなければいけません。しかし、テザリングは普段使っているスマホなどで簡単に使えるため、必要なときだけサッとつないで利用できます。また自宅にいる時間が短い人にも向いているでしょう。わざわざ工事をして光回線を使えるようになっても、自宅にいなければ利用頻度が少なくなります。
さらに、インターネットを使う初期コストを抑えたい人にもおすすめです。データ通信ができるSIMカードとスマホさえあれば、コストをかけずに利用可能です。
光回線がおすすめの人
光回線がおすすめの人は、以下のような条件にあてはまります。
・高速通信を楽しみたい
・家族全員でインターネットを利用したい
・外でインターネットをあまり使わない
光回線はテザリングよりも通信速度が速いため、高速通信を楽しみたい人におすすめです。動画の視聴や配信、ダウンロード、オンラインゲームなどをストレスフリーで行いたい場合は、光回線が向いています。
また通信容量に制限がないため、家族の人数が多く、全員でそれぞれインターネットを使う場合にも適しています。外ではほとんどインターネットを使う機会がない人にも、光回線が適しているでしょう。外で必要なときはスマホのデータ通信や、外にあるWi-Fiを利用すれば不便さを感じません。
まとめ
光回線には「通信速度が速い」「通信容量に制限がない」などのメリットが、そしてテザリングには「工事が不要で、すぐに利用できる」「外出先でも利用できる」といったメリットがあります。それぞれで特徴やメリット・デメリット、主な対象者が異なります。そのため、自分の生活スタイルをふり返った上で、適した通信方法を検討することが大切です。