
法人で利用するネット回線は、業務の生産性や信頼性に直結する重要なインフラです。とくに大量のデータ通信やクラウド活用が進む今、最速のネット回線を導入することで業務効率が大きく向上します。そこで本記事では、法人向けネット回線の中でも最速クラスの回線やその特徴、選定時のポイントについてご紹介していきます。
そもそも法人向け光回線とは?
仕事で使うインターネットは、家庭用とはちがった法人向けの回線が用意されています。
以下では、法人向け光回線の基本についてご紹介します。
固定IPアドレスが使える
法人向け光回線では、固定IPアドレスが利用できる場合が多く、これが家庭用回線との大きな違いです。
IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなものです。通常はアクセスするたびに変わりますが、固定IPを使うと常に同じ番号が使えます。これにより、自社サーバーの運用や遠隔アクセスなど、業務で必要な設定が安定して行えるようになります。
セキュリティ機能がしっかりしている
法人向けの光回線は、セキュリティ対策が強化されているのも魅力です。
不正アクセスを防ぐファイアウォールやウイルス・マルウェアから守る機能が標準でついていることが多く、安心してネットを使えます。ビジネスでは大切な情報を扱うため、こうしたセキュリティ機能があることで、社内データをしっかり守ることができます。
トラブル時にもすぐに対応してもらえる
インターネットが使えなくなると、仕事が止まってしまうこともあるでしょう。
法人向け光回線では、24時間365日対応のサポート窓口が設けられていることが多く、トラブルが起きたときもすぐに対応してもらえます。つながりやすい専用窓口があるほか、導入時の相談やアドバイスも受けられます。ビジネスの安定した運営に欠かせないサポート体制です。
経費処理がしやすい支払い方法となっている
法人向け回線は、会社名義で請求書や領収書を発行してもらえるため、経費処理がスムーズです。
個人向け回線ではクレジットカード決済のみだったり、領収書が発行されない場合もありますが、法人用なら銀行振込や口座振替など支払い方法も選べます。また、複数契約をまとめて一括請求できる場合もあり、経理業務の負担も軽くなります。
安全に社外から接続できるVPN機能がある
法人向け回線では、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)が利用できる場合もあります。
VPNを使えば、外出先や自宅からでも安全に社内ネットワークにアクセス可能です。リモートワークや出張時にも活用でき、社内のデータやシステムを守りながら柔軟に働くことが可能になります。
法人向け光回線の速度はどれくらい?最速レベルとは
法人向け光回線の「最大通信速度」とは、理論上の最高速度を指します。
よく見る「最大1Gbps」や「最大10Gbps」という表記は、もっともよい条件で出せる速度の目安です。ただし、実際の通信速度は、時間帯や利用状況、接続環境などによって変わります。そのため「この回線が最速」とは言い切れません。
とはいえ、最大1Gbps以上の速度があれば、ビジネスでよく使われるオンライン会議やクラウドサービス、動画視聴などでもストレスを感じることはほとんどないでしょう。1Gbps以上の速度があれば、大容量ファイルの送受信も快適に行えるため、多くの法人にとって十分なパフォーマンスが期待できます。
速度だけじゃない!法人向け光回線を選ぶときに大切なポイント
法人向け光回線を選ぶとき、つい速さだけに注目しがちですが、実はそれ以外にも重要なポイントがあります。
ここでは、速度以外で注目すべき選び方のポイントを紹介します。
混雑に強いIPv6対応の回線を選ぼう
より安定した通信を求めるなら、IPv6(IPoE接続)対応の光回線がおすすめです。
IPv6は、混雑に強く、とくに夕方から夜にかけての時間帯でも速度が落ちにくいのが特徴です。多くの人がインターネットを使う時間でも快適な通信が保てるため、オンライン会議やクラウド業務でもストレスを感じにくくなります。
また、複数の機器を同時に使う場合も通信が安定しており、業務の効率を落としません。これらの理由から、IPv6対応のルーターを用意すれば、より安心して使えます。
利用人数や業種に合わせて回線タイプを選ぼう
社員数が多かったり、大容量データを頻繁にやり取りする会社では10ギガタイプの超高速回線を検討するのもよいでしょう。
10ギガタイプは1Gbpsの約10倍のスピードがあり、複数の機器が同時に接続しても通信が重くなりにくいのが特長です。
小規模オフィスなら10台程度の接続で十分ですが、中規模なら15〜50台、大規模なら制限のないプランが安心です。プリンターやネットワークカメラなどの機器も忘れずに数えて、必要な回線スペックを見極めましょう。
まとめ
法人向けネット回線は、業務を安定して進めるための重要なインフラです。最大1Gbps以上の光回線であれば、日常業務に支障が出ることは少なく、多くの企業で快適に利用できます。しかし、速度だけで選ぶのではなく、IPv6対応やサポート体制、接続台数への対応など、総合的な視点で選ぶことが大切です。自社の業務環境や利用状況に合った光回線を選ぶことで、通信トラブルのリスクを減らし、より効率的なビジネス運営が可能になります。

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