個人向けのスマートフォンであれば、自宅の光回線などの固定インターネットサービスとセットでお得に利用できるプランがあり、実際に多くの人がスマートフォンのキャリアと自宅の固定回線をセットで利用して無理なく通信費用を節約しています。法人向けインターネット回線を利用した場合、スマホ代割引サービスはあるのかを解説していきます。
法人向けインターネット回線もセット割引はある
結論から申し上げますと、個人で契約する場合と同様に法人向けインターネット回線にもスマートフォンをセットで契約した場合の通信費用の割引サービスは存在しています。そのため社内のインターネットプロバイダとセットでの割引サービスを提供している通信事業者のスマートフォンをセットで契約することで、無理なく通信費用の経費削減を図ることが可能です。
一昔前であれば法人向けの光インターネットサービスを利用する場合、NTTと契約し別途プロバイダと契約する必要があり、インターネットの利用料金はNTTとプロバイダの2社に支払う必要がありました。しかし現在では光コラボという新しい契約方式が普及し、プロバイダと直接契約することで光インターネットが利用可能となり、支払先はプロバイダ1社のみとなりました。
光コラボが普及したことで契約者を獲得するために各社が独自のキャンペーンを頻繁に行うようになり、とくに大手携帯キャリアなどでは自社のスマートフォンと光コラボをセットで契約した場合には、毎月のスマートフォン代金が大幅に安くなる囲い込みのサービスを多数提供するようになったのです。光コラボの代表的な例を挙げますと、ドコモが提供するドコモ光やauが提供するauひかり、ソフトバンクが提供するソフトバンク光などが挙げられます。もちろん老舗のインターネットプロバイダも光コラボを提供しています。
大手携帯キャリアなら安心できます
既に大手携帯キャリアと契約してビジネス用のスマートフォンを導入している事業主は大勢いると考えられますが、その場合に最も手軽といえるのが社内の固定回線をスマートフォンのキャリアと一致させることです。たとえばauの場合、auのスマートフォンとauが提供する光インターネットサービスであるauひかりをセットで契約すると毎月のスマホ代が安くなく「auスマートバリュー」が個人向けでは適用されますが、法人の契約の場合も同様にauスマートバリューが適用されます。
ドコモやソフトバンクなども同様の個人向けのセット割引サービスを展開していますが、法人契約の場合でも同様に適用されるので、会社で既にビジネス用のスマートフォンを契約している場合には、どの携帯キャリアと契約しているのか、契約しているキャリアは統一されているのかなどを確認することをおすすめします。
なお個人でセット割引を提供する場合には離れて暮らす家族は適用外になるなどのルールが設定されていますが、法人契約も例外ではありません。光回線とのセット割引が適用される回線には上限があるなど、割引サービスに上限やルールが設定されているケースも珍しくないため、セット割引を活用する際には事前に適用に関してのルールなどをしっかり確認しておくことが大切と考えられます。たとえばソフトバンクの場合ですと、セット割引が適用されるのは10回線までとなっています。
格安SIMでもセット割引が利用できます
最近では格安の料金でスマートフォンを利用できる格安SIMなどが流行していますし、格安SIMは法人向けのプランも提供していることから、ビジネス用に格安SIMを契約していたる事業者や、これから格安SIMを導入しようと考えている義業者も多いと捉えられます。そんな場合におすすめしたいのが、格安SIM単体での契約を考えるのではなく格安SIMと法人向けの光回線のセット契約です。
実は大手携帯キャリアだけでなく格安SIMでもスマートフォンと光回線のセット割引サービスを展開していて、スマートフォンと固定回線をセットで契約することでもともと安い通信費用をさらに圧縮できます。格安SIMは大手携帯キャリアなら通信回線を借りてスマートフォン向けのサービスを提供しているので、通信品質にはまったく問題がありませんし、格安SIMの事業者の多くは老舗のインターネットプロバイダであるため固定回線の通信品質も折り紙つきです。
セット割引がある代表的な格安SIMですが、auのサブブランドであるUQモバイルが挙げられます。UQモバイルの法人契約した場合、学割などの一部の割引サービスを除くすべての個人向けの割引サービスが適用されるため、WiMAXとセットで契約した場合にスマートフォンの料金が安くなる割引サービスが適用されます。WiMAXは持ち運びができますし、データ無制限で通信ができるので、便利なインターネットサービスといえます。
個人で利用する場合と同様に、法人向けインターネット回線もスマホ代割引サービスは存在するため、スマートフォンと固定回線をセットで上手に契約することで、無理なく経費を削減できます。ぜひともセットでの契約を推奨します。