
「LAN」と「WAN」は、インターネットやネットワークに関する話題でよく耳にする言葉ですが、それぞれの役割や違いを正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。LANとWANは、通信する範囲や接続方法などに違いがあります。この記事では、LANとWANの基本的な仕組みや特徴、違いについてわかりやすく解説します。
そもそもLAN・WANとは
LANとWANは、どちらもネットワークを構築するために使われる用語ですが、通信する範囲や役割に違いがあります。
LANは限られた範囲で機器同士を接続するネットワークを指し、WANは離れた場所にある複数のLANをつなぐ広域ネットワークです。ここでは、それぞれの意味や特徴について詳しく見ていきましょう。
LANとは
LANは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略称で、日本語では「構内情報通信網」と表現されます。家庭やオフィス、学校など、比較的限られた範囲に構築されるネットワークがLANです。
WANとは
WANは「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の略称で、地理的に離れた複数のLANを接続するための広域ネットワークです。企業の本社と支社など、離れた拠点同士の通信に利用されるほか、インターネットも広域ネットワークの代表例です。
違い1|ネットワーク範囲
LANとWANの大きな違いの一つが、ネットワークを構築する地理的な範囲です。LANは家庭やオフィスなどの限られたエリアで利用されるのに対し、WANは離れた場所にある複数のLANを接続し、より広い範囲で通信を行います。それぞれの特徴を理解することで、ネットワークの役割を把握しやすくなります。
LANは限られた範囲をカバーするネットワーク
LANは「Local Area Network」の略称で、家庭やオフィス、学校、工場など、比較的小規模なエリアで利用されるネットワークです。建物内や施設内などの限られた範囲にあるパソコンやプリンター、サーバーなどを接続し、機器同士でデータをやり取りできます。
一般的にLANは数メートルから数キロメートル程度の範囲をカバーし、同一ネットワーク内では高速な通信を行えることが特徴です。
WANは広範囲のネットワークを接続する
WANは「Wide Area Network」の略称で、地理的に離れた複数のLANを接続するためのネットワークです。LANよりも広い範囲を対象としており、都市間や国をまたぐ拠点同士の通信にも利用されます。
さらに、大陸をまたぐような広範囲の通信にも対応できます。企業では、本社と支社など離れた拠点のLANをWANでつなぐことで、拠点間でデータを共有したり、システムを利用したりすることも可能です。
違い2|IPアドレス
LANとWANでは、使用されるIPアドレスの種類や役割が異なります。LANでは主にプライベートIPアドレスが使われ、ネットワーク内部の機器同士の通信に利用されます。
一方、WANではパブリックIPアドレスが使われ、インターネットなど外部のネットワークとの通信を可能にするのが特徴です。
LANではプライベートIPアドレスを使用
LAN内では、10.0.0.0~10.255.255.255、172.16.0.0~172.31.255.255、192.168.0.0~192.168.255.255のプライベートIPアドレスが使用されます。
これらはインターネット上で直接使用されるものではなく、家庭やオフィスなどの内部ネットワークで機器を識別するために使われます。同じプライベートIPアドレスを異なるネットワークで利用できることも特徴です。
WANではパブリックIPアドレスを使用
WANでは、インターネット上で機器やネットワークを識別するためにパブリックIPアドレスが使用されます。パブリックIPアドレスはグローバルに重複しないよう管理され、ISPなどを通じて割り当てられるのです。
LANとWANの間では、ルーターなどがNAT(Network Address Translation)を利用し、LAN内のプライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスを変換します。これにより、複数の端末が1つのパブリックIPアドレスを共有してインターネットへ接続できます。
違い3|構成機器
LANとWANでは、ネットワークの規模や通信方法に応じて使用される機器が異なります。LANでは、限られた範囲にある端末を効率よく接続するため、スイッチやルーター、アクセスポイントなどが利用されます。
一方WANでは、離れたネットワーク同士を接続するため、ルーターやWANスイッチ、モデム、ゲートウェイなどが使われるのです。
LANの構成機器
LANでは、スイッチがパソコンやプリンターなど複数の機器を接続し、データを効率的に転送します。ルーターはLANとインターネットなどの外部ネットワークをつなぎ、データの転送先を決定する役割を担う装置です。
また、アクセスポイントを設置することで、スマートフォンやノートパソコンなどをWi-FiでLANに接続できます。さらに、ファイアウォールによって通信を監視し、不正アクセスなどからネットワークを保護します。
WANの構成機器
WANでは、ルーターを使って離れたLAN同士を接続し、広い範囲でデータを転送します。WANスイッチは広域ネットワーク内の通信を効率化するために利用されるものです。
また、モデムは回線に応じて信号を変換し、通信を可能にします。ゲートウェイは異なるネットワークやプロトコル間をつなぐ役割を担います。
まとめ
LANとWANは、どちらもネットワークを構築するために欠かせない仕組みですが、通信する範囲やIPアドレス、使用される機器などに違いがあります。LANは家庭やオフィスなど限られた範囲で機器を接続するのに対し、WANは離れた拠点のLAN同士をつなぐ広域ネットワークです。それぞれの特徴を理解して、用途に合ったネットワーク環境を構築しましょう。
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