
VPNは、離れた場所からでも社内ネットワークへ安全にアクセスできる通信網を構築できるため、ビジネスでよく利用されています。しかし、利用していると複数台の端末から同時接続できないなどの問題が起こることがあるでしょう。そこで、VPNで複数の端末から同時接続できない時に確認すべきことなどを説明します。
VPNで同時接続できない時に確認すべきこと
「複数の端末を同時にVPNに接続できない!」と困ったときは、次のことを確認してください。
ポイント1:同時接続台数を超えていないか
まずは、同時接続台数の多いVPNルーターであるかどうかです。法人向けのVPNサービスであっても、利用している機器やプランによって「最大〇〇台まで」といった同時接続数の上限が設けられています。このようにサービスによって最大同時接続台数が異なるため、まずは同時接続台数を確認してください。
ポイント2:帯域不足ではないか
帯域とは通信に使用される周波数の範囲のことであり、bpsという単位で表されるネットワーク帯域幅は特定の時間内にネットワーク接続で送信できるデータの最大容量のことです。オンライン会議などで帯域が不足することがあり、不足すると通信速度が遅くなります。ポイント1に該当しない場合は、帯域を確認しましょう。
また、帯域不足が原因の場合、一般的な共有型インターネット回線では近隣ユーザーの通信量によって速度遅延が発生することがあります。そのため、安定した通信環境を確保したい場合は、1社専有型のインターネット回線への切り替えを検討することが有効です。
ポイント3:ファイアウォールやセキュリティソフトがブロックしていないか
それでも接続できない場合は、ファイアウォールやセキュリティソフトが接続をブロックしていることが考えられます。このような場合はファイアウォールを無効にしたりセキュリティ設定を変更したりして、VPN接続ができるようになるか試しましょう。
ポイント4:VPNポートが閉じていないか
VPN接続するには、VPNポートが開いていることが必要です。もし閉じていれば、接続できなくなります。ルーターの設定画面を開き、VPN接続に必要なポートが開いているか確認しましょう。
同時接続に適したVPNを選ぶメリット
同時接続できるVPNを選べば、業務を安全で円滑に進めることができます。機密情報も安全に送信できるため、高いセキュリティレベルを求める企業には特におすすめです。
安全に通信できる
社内の情報をフリーWi-Fiを利用した状態で送信すると、外部の人間に情報を抜き取られてしまう危険性があります。しかし、VPNは通信経路に仮想的なトンネルを構築し、データを暗号化して送受信するため、安全にデータを送ることが可能です。
ただし、VPNの安全性の高さは種類によって異なります。外出中の社員に社内情報などを送信することが多いのであれば、セキュリティレベルの高いVPNを導入するとよいでしょう。
業務を円滑に進められる
リモートワークや外回りが多い場合、社内のみで取り扱えるデータはかなり厄介なものです。一度出社・帰社しなければ確認できないため、かなり業務効率が悪いです。
しかし、VPNを導入していればオフィスにいなくても安全に社内システムにアクセスできます。場所に縛られず必要な情報を確認・活用できるため、業務をスムーズに進められるようになります。
自社に合ったVPNを選定する際のポイント
複数の端末から同時接続する際は、以下4つのポイントに気を付けてください。VPNによって通信速度やセキュリティレベルは異なるため、自社に合ったものを導入する必要があります。
ポイント1:自社の規模に合っているか
VPNは同時接続できる端末があるとはいっても、台数が限られます。そのため規模が大きいにもかかわらず同時接続台数の少ないものを導入してしまうと、VPN接続できない社員が不便に感じるでしょう。
ポイント2:セキュリティレベルは高いか
VPNの種類によってセキュリティレベルは異なります。そのため、導入前にセキュリティレベルの確認が必要です。また、従業員が利用する端末のセキュリティ対策も重要となります。ネットワークの安全性が高くても、利用する端末のセキュリティレベルが低ければ情報漏洩などのリスクが高まるからです。
ポイント3:通信速度は速いか
テレワークやオンライン会議など、業務において通信速度が重視される場合は必ず通信速度を確認してください。通信速度が遅いと遅延が生じて業務に支障をきたす可能性があります。
ポイント4:複数種類の端末に対応しているか
社員が利用するのはPCだけではありません。どの端末からでも接続できるよう、PCはもちろん、タブレット・スマートフォンなどから接続ができるか確認しましょう。
まとめ
VPNで同時接続できない場合に確認すべきことと、複数の端末から同時接続するメリット、同時接続する際に気を付けることを解説しました。VPNを導入すれば安全に情報をやり取りできることが可能となるため、業務を円滑に進められます。テレワークや外回りをする社員が多い場合や、重要拠点が遠い場合などは、VPNの導入とともに、複数端末から同時接続しても遅延が発生しないよう、自社のインターネット回線(1社専有型など)の品質も見直すことをおすすめします。
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