インターネット回線は現代の生活で欠かせないものですが、なかでも光ファイバーを使って大容量のデータを送受信できる光回線が注目されています。ただ、光回線といってもさまざまな種類があり、速度や注意点を意識して契約することが重要です。そこで本記事では、光回線の平均通信速度などを解説します。
光回線の平均通信速度
光回線が登場するまでは、電話回線を使ってインターネットに接続するのが一般的でした。しかし、インターネットの普及に伴い、より大容量のデータを送受信できるようにと登場したのが光回線です。光回線は光ファイバーを利用して大容量のデータを高速でやりとりできるうえに、距離や外部の影響を受けにくいため、現代の生活には欠かせない存在となっています。
ただ、光回線を利用したインターネット回線はさまざまな企業でサービスが提供されており、どこの会社のプランも一緒に思えるでしょう。ただ、プランによって速度や料金などが異なるため、使用環境にあうサービスを選択すること重要です。プランを選ぶうえで押さえておくべきポイントは、光回線の平均通信速度です。平均的なスピードが分からなければ、遅いのか速いのかを判断できません。
多くのサイトでは「最大1Gbps」と表記されていますが、こちらの数値はあくまでもっとも速いときの理論値であり、実際の速度とは異なります。光回線にはメールや動画・画像を送るときの下りと、ホームページを読み込んだり、ソフトをダウンロードしたりするとくに使用される上りがあり、下りと上りの実測値での平均速度を確認しておくことが重要です。
どちらの回線も30Mbpsを超えれば問題なく使用できるとされているものの、下りの平均速度は180~200Mbps、上りの平均速度は150~170Mbpsとなっています。数値が高いほど早くなるため、実測値での下りの平均速度が180~200Mbps、上りの平均速度は150~170Mbpsを超えれば、速い光回線だと判断できるでしょう。
もっとも速い光回線の基準とは
オンラインゲームや動画編集をしている方などは、速い光回線でないとストレスになるということもあるでしょう。速い回線と契約したいという方は、基準値を確認しておくのがおすすめです。
まず、ネット検索では1Mbps~5Mbpsほどの速度があると安心です。ネット検索はそれほど重いデータのやりとりではないため、どこの光回線でも問題なく使用できますが、少しでも速く検索したい方は1Mbps~5Mbpsを基準にするのがおすすめです。
動画視聴がネット検索よりも大容量のデータをやりとりするため、高画質の動画を止まらず快適に視聴するなら5Mbps~25Mbpsは必要になるでしょう。それ以下の速度の場合、途中で止まったり、低画質になったりするケースがあります。さらに高画質の動画となる4K高画質動画を視聴するには25Mbps~100Mbpsが必要です。一般的に画質がよくなるほど必要な容量も重くなるため、常に高画質の動画をストレスなく視聴したいという場合は、光回線の中でもスピードを確認したうえで契約することをおすすめします。
そして、オンラインゲームをする方は100Mbps以上の速さが必要です。オンラインゲームの容量にもよりますが、動画視聴よりも大容量のデータをやりとりする必要があり、それにともなって速いスピードの光回線が欠かせないのです。とくにオンラインゲームを一日中する場合、画面が固まったり、通信相手とのラグが発生したりしないように、速度のほか安定性の高い光回線を契約するのがおすすめです。
最速の光回線を選ぶときに気をつけること
光回線を契約するときに注意点の一つは、理論値ではなく実測値での速度を確認することです。光回線のホームページを見ると、ほとんどが1Gbps、回線によっては2Gbpsと記載されており、問題なく使用できるように思えるでしょう。しかし、ホームページに記載されているのはあくまで理論値であり、最大のパフォーマンスを発揮したときに速度です。
そのため、実際に使用してみると理論値の数値に達さないケースが多く、実測平均値を確認しておくことが重要になるのです。そのほか、戸建てとマンションで速度が変わることもあるので注意する必要があります。戸建てとマンションでは配線方式が変わるので、プランによっては速度が遅くなるケースもあります。戸建て向けのプランやマンション向けのプランが用意されていることもあるので、環境に適したプランを選びましょう。
まとめ
今回は光回線について解説しました。現代の生活ではインターネットが欠かせない存在であり、光回線を使って大容量のデータの速くやり取りできるようになっています。しかし、プランによって速度や料金プランが異なるため、使用環境に合うプラン選びをしましょう。速度重視のプラン選びをする際は、理論値ではなく実測値で確認することに加え、動画視聴やオンラインゲームなど、どのような使用環境で速度を求めるのかによって、必要に応じた速度を選択することが重要です。