ここでは、法人向けインターネット回線を乗り換えた方がいい通信品質の状態について説明します。大手キャリアの法人向けインターネット回線では、さほど通信品質は変わらないのが現状です。しかし、さまざまな要因によって通信品質が低下する場合があります。また、ケーブルテレビ回線から光回線に変更すると通信品質がよくなる場合もあります。
そもそも法人向けインターネット回線の通信品質とは何?
法人向けインターネット回線の通信品質とは、簡単にいうと安定性と速度が速いことが売りになっています。とくに安定性については、最低でも10Mbpsの帯域を確保したというような広告も見られます。最高で1Gbpsと謳っているのに、最低でも10Mbpsといわれれば随分低いなと思うかもしれません。しかし、通常の業務システムや社員PCのネットやメールというのはだいたいその程度の速度でも使用できます。
ましてや、「最低でも」ということなので、よほどのトラブルがない限りは30Mbps以下にはならないと予想します。法人向けなのでさらに高い2Gbpsの回線も用意されているので、品質自体はどこも悪いはずがありません。
では、どこに問題があって通信品質が落ちるのでしょうか?それは、オフィスであれば大元のONUやONUのファームウェアなどが古い場合や、無線ルーターやスイッチングハブなどのトラブルなどでも通信品質は落ちてしまいます。
ましてや、たくさんのサーバーを運用していれば常時かなりの負荷が回線にかかっているので、安定性はより重要になります。ですから、法人向けインターネット回線を乗り換えると、ONUなどもすべて新機種になるので通信品質も改善しやすいのです。もし、それでも通信品質が改善しなければ、先ほどの宅内の機器に問題がある場合があります。このように、ひとつずつ改善していくのがよい通信環境を整えるポイントでもあります。
法人向けインターネット回線を乗り換えたい通信品質とは?
現在は、ONU(回線終端装置)も最新の機種になっていて、ファームウェアも常に最新のバージョンが求められています。古い会社や個人事業主・中小企業では、ONUやルーターなどが古いままという事もよくあります。その場合は、古い法人向けインターネット回線の場合もありますし、家庭用の光回線の場合もあります。
このように、通常の業務は何とかなっているから、ついつい先延ばしにしてしまいがちなのが回線系なのです。法人向けインターネット回線の中には、個人向けと同じくらいの品質のものもあります。そういう回線では、無線ルーターの接続が頻繁に切れたり、大量のデータを送信するときに時間がかかったりします。
いつも行っている業務だから気づきにくいかもしれませんが、乗り換えてみると気づくこともあります。とくに、同軸ケーブルを使用したケーブルテレビ系の法人向けインターネット回線だと、320Mbpsの通信速度になるのでより遅くなりがちです。ケーブルテレビメインで使用するのならいいのですが、より大容量で安定した通信を必要とするなら乗り換えも検討してみましょう。
結局、どこの法人向けインターネット回線がいいのか?
ポイントやキャッシュバックなどは無視して、回線品質とサービスで選びましょう。サービス対応の早さも、法人向けインターネット回線を選ぶ一つの目安になります。ただし、無闇に回線を変更する必要もありません。
ましてや、法人向けの場合はどこも比較的しっかりとしたサービスでなくてはならないため、個人用のように気軽に変えるのは大変な作業になります。それこそ、業務が疎かになりかねません。
ですから、通信品質が悪いと感じたたら、まずは社内の機器をチェックしてみましょう。その時に、他の法人系回線の会社に相談するのもよいでしょう。アドバイスや新しい提案、見積もりなども出してくれます。宅内の機器やパソコンをチェックして問題がなければ、やはり回線を変えてみるのも一つの方法です。
さて、ここまで法人向けインターネット回線を乗り換えた方がいい通信品質の状態について説明してきました。実際の業務では、そこまで通信品質が落ちるということはあまりありません。それよりは、各種PCやサーバー・通信機器などのトラブルが多いです。そのため、法人向けインターネット回線はトータルで見極めることも必要になってきます。