SD-WANってなに?VPNとの違いやメリットについて解説

公開日:2023/12/01 最終更新日:2024/06/14

現在、多くの企業が自社の業務を行うためにネットワークを使っています。一般的にWANやLANなどのネットワークがよく使われます。そしてWANの回線に負荷がかかりすぎた時に頼りになるのが「SD-WAN」です。SD-WANがあることで、ネットワークが正常に機能します。では、SD-WANとはどんなものでしょうか?今回はSD-WANについて詳しくご紹介します。

SD-WANとは?

SD-WANとは一体どんなものでしょうか?SD-WANは、WAN・LANが関係するシステムです。こちらではWAN・LANを含め、SD-WANについて詳しくご紹介します。

WANとは何か?

「SD-WAN」と深い関係があるのが「WAN」です。WANとは、広範囲におよぶネットワークのことです。簡単にいうと、LANの反対のネットワークのことで、WANとは東京本店から日本全国にある支店とつながっているネットワークのことです。

WANは地域や国単位の大きなネットワークになります。NTTの光回線、海底ケーブルもWANの一種です。一般的にWANは通信会社やプロバイダなどが管理しているネットワークシステムです。WANの正式名称は「ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network)」といいます。

LANとは何か?

LANとは、狭く、限定されたネットワークのことです。簡単にいうと、WANの反対のネットワークのことです。例えると、社内ネットワークや校内ネットワークなどに当たります。基本的にLANは、外部とインターネットでつながっていません。LANの正式名称は「ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)」といいます。

SD-WANとは何か?

SD-WANとは、WANをソフトウェアで制御する技術のことです。簡単にいうと、SD-WANは、WANの回線を切り替える仕組みのことです。SD-WANの正式名称は「ソフトウェア ディファインド ワイドエリアネットワーク(Software Defined-Wide Area Network)」といいます。

通常の通信の仕組みとは?

通常の通信はWANを介して1対1でネットワーク接続をしています。1対1でのネットワーク接続であれば、SD-WANは必要ありません。

SD-WANが必要になる時とは?

SD-WANが必要になる時は、メインの回線の負荷が規定量を超えた時です。メインの回線に負荷がかかる時とは、一時的に通信トラフィックが急激に増加した時です。通信トラフィックが急激に増加した状態をそのままにしておくと、さまざまな通信障害が起こります。

さまざまな通信障害を回避してくれるのが、SD-WANを使ったソフトウェアでWANの回線を切り替える仕組みです。まとめると、SD-WANとはWANの回線を切り替える仕組みのことです。

SD-WANはなぜ注目されている?メリットとは

SD-WANを使うことで、一体どんなメリットがあるのでしょうか?こちらではSD-WANを使うメリットについて詳しくご紹介します。

通信速度の低下を回避できる

1つ目のメリットは通信速度の低下を回避できることです。一時的に通信トラフィックが急激に増加すると、ネットワークに渋滞が起こります。そのため、通信速度が低下してしまったり、フリーズしてしまいます。

SD-WANを使うことで、空いている回線に切り替えることができ、通信速度の低下を回避することが可能です。

通信トラフィックの管理ができる

2つ目のメリットは通信トラフィックの管理ができることです。一般的なWANのみの通信であれば、通信トラフィックの管理はできません。通信の渋滞が起こった時に、通信トラフィックが増加していることがわかるだけです。

ところがSD-WANを導入すると、通信トラフィックの状態をアプリやソフトウェアで可視化することができます。そのため、将来的に予想される通信トラフィック増加に関するリスクも早めに対策を建てることが可能です。

SD-WANとVPNはどう違う?

SD-WANと似ている仕組みにVPNがあります。では、VPNとは一体どんなものでしょうか?こちらでは、SD-WANとVPNの違いについて詳しくご紹介します。

VPNとは何か?

VPNとは、仮想プライベートネットワークのことで、自社社員が社内のインターネット回線を使って、安全に通信ができる仕組みのことです。要は自社社員の通信をVPN機能を使って暗号化する仕組みになります。

自宅のルータにVPN機能を搭載することで、簡単にVPNを使うことができます。VPNの正式名称は「バーチャル プライベート ネットワーク(Virtual Private Network)」といいます。

VPNの技術とは?

VPNには、トンネリング・カプセル化・暗号化の3つの技術があります。それぞれわかりやすくご紹介します。

トンネリングとは、ネットワーク回線内にトンネルをイメージした仮想の専用回線を構築する技術のことです。

カプセル化とは、通信トラフィックをカプセル化して包み込む技術のことです。バラバラの通信トラフィックを1つのカプセルにまとめる効果があります。

暗号化とは、通信トラフィックを暗号化して、例えだれかに読まれても人では読むことができない文字列に変換する技術のことです。

VPNは、この3つの技術があることで、自社社員が社内のインターネット回線を使って、安全に通信をすることができます。

SD-WANとVPNの違いとは?

SD-WANとVPNの違いは、SD-WANとはWANの回線を切り替える仕組みのことで、VPNとは自社社員の通信をVPN機能を使って暗号化する仕組みのことです。

まとめ

今回はSD-WANとは何かについてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、SD-WANとはWANの回線を切り替える仕組みのことです。そのため、基本的にWANの回線があることで、SD-WANは機能します。

現在、通信トラフィックの増加が原因で、さまざまな通信障害に悩まされている方がいれば、ぜひSD-WANを導入してみることをおすすめします。SD-WANがあれば、これまで起こっていたさまざまな通信障害を回避することが可能です。

本記事がSD-WANとは何かについて詳しく知りたい方に届けば幸いです。

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イメージ
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)GMOとくとくBB(GMOインターネット株式会社)
連絡先0120-681-61703-5359-5111(東日本)
0120-116116(西日本)
0120-106107(OCN)
03-3347-0077お問い合わせフォーム0120-963-3500120-202-015
回線タイプベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォート(一部帯域確保)ベストエフォート
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
上り:最大357.38Mbps
下り:最大263.69Mbps
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型要問合せ
提供エリア全国主要都市部
(1道1都1府7県)
全国関東エリア
(東京・埼玉・千葉・神奈川の一部)
全国関東:1都6県
東海:4県
関西:2府3県
九州:2県
全国
参考価格
:月額費用
4万6,200円(税込)4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
33万円(税込)858万円(税込)2万735円(税込)戸建て:4,488円(税込)

マンション:3,498円(税込)
参考価格
:初期費用
5万8,300円(税込)
※工事費別
2万680円(税込)3万4,650円(税込)11万3,850円(税込)22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料
28,600円(税込)
SLA(品質保証制度)対象遅延速度
可用性
遅延時間
故障通知時間
故障回復時間
パケット損失率
遅延時間遅延時間
可用性
稼働率要問合せ
トラブル対応
サポートの仕方
24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能要問合せ
その他特徴ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定しているバックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できるWebブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能固定回線(光回線)とモバイルWi-Fiの2種類
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