デジタル化が進んだ現代のビジネスにおいて、インターネット環境をしっかりと整えることは非常に重要です。もしも、自社で利用するインターネット回線に不備があった場合や、品質に問題がある場合には、業務に影響する恐れがあります。そこで、この記事では法人向けのインターネット回線を契約するメリットについて解説していきます!
法人向けインターネット回線を導入する利点
企業が法人向けのインターネット回線を契約することで、さまざまなメリットを得ることができます。また、法人契約では、個人契約で受けることのできない多数のサービスを受けることが可能です。
法人向けインターネット回線を導入することで得られる最も大きなメリットの1つとして「固定IPアドレスを使用できる」という点が挙げられます。IPアドレスは、インターネット上に接続できるすべてのパソコンを識別する住所のようなものです。
通常のIPアドレスは「動的IPアドレス」と呼ばれており、接続するたびにIPアドレスが変化するという特性があります。一方の固定(静的)IPアドレスは、何度接続しても同じIPアドレスであることから、ビジネスシーンにおいては、自宅や外出先から社内のネットワークにアクセスできるという利点があります。
企業でインターネットを利用する際に注意しなければならないのは、何らかの形によって会社の機密情報が流出してしまうといったセキュリティに関する問題です。法人向けのインターネット回線では、固定IPアドレスを使用できるので、VPNを構築できます。
VPNとは、インターネット上に仮想の空間を設定し、特定の人物のみが利用できる専用のネットワークのことです。VPNを構築することにより、第三者によるデータの窃取や改ざんなどの悪意あるサイバー攻撃から機密情報の漏洩を防ぐことができます。
現代の多くの企業にとって、インターネットの利用は業務上欠かせないものです。個人契約の場合、領収書の発行が不可能であったり、発行できたとしても費用がかかったりといったケースが多いですが、法人契約では会計処理に必要な領収書を発行できるため、回線利用料を経費として計上できます。
インターネットの回線に問題が生じ、通信遅延や接続が切断されるなどのトラブルが発生した場合、そのことが原因で大きなビジネスチャンスを逃してしまうこともあるかもしれません。そのため、法人向けのサポートサービスでは、問題が発生した際に個人契約よりも迅速なサポートでトラブルに対応してもらうことができます。
インターネット回線は専有型と共有型の2種類存在する!
インターネット回線には「専有型」と「共有型」の2種類が存在し、それぞれ特徴や性質が異なります。
■共有型とは?
「共有型」とは、その名の通り1本のインターネット回線を複数のユーザー(企業)が共有して使用する回線のことです。複数の企業と回線を共有しているため、回線を安価に利用できるといったメリットがあります。しかし、アクセスが集中してしまうと通信遅延や接続の切断が発生するなど、場合によっては通信環境が安定しないというデメリットがあります。
■専有型とは?
「専有型」とは、1本のインターネット回線に対し、1ユーザー(自社)のみが独占して使用できる回線のことです。自社のみで回線を使用できるため、他のユーザー(他社)からの影響を受けることなく、共有型と比べ、安定した通信環境でインターネットを利用できます。
法人向けインターネット回線なら専有型がおすすめ!
結論からいってしまうと、法人向けのインターネット回線を契約するのであれば、専有型の回線が断然おすすめです。確かに共有型は複数の企業と回線を共有するという特性上、利用料金を抑え、安価で回線を利用できるという大きなメリットがあります。
しかし、突然インターネットが重くなったり、回線が切断されたりといった不安定な回線状況が続けば、その分業務の遅れにも直結してしまいます。また、アクセスの集中で作業が捗らなければ、社員や従業員のストレスも溜まってしまうでしょう。
■専有型は安定した高速通信が可能
専有型は1本の回線を自社のみで独占して利用することから、他社の影響を一切受けず、常に安定した高速通信を実現できます。「インターネットの回線環境を安定させたい」というのであれば、専有型の法人向けインターネット回線の導入することをおすすめします。
この記事では、法人向けのインターネット回線を企業に導入するメリット、専有型と共有型の回線の違いや特徴について解説していきました。インターネット回線を法人契約することで、セキュリティの強化や固定IPアドレスの取得など、企業にとってさまざまなメリットを得ることができます。「通信環境を整え、快適に業務を行いたい」というのであれば、ぜひ専有型の法人向けのインターネット回線の導入を検討してみてください!