LANケーブルがインターネット通信速度に影響するって本当?
現在、インターネットは、毎日の暮らしだけでなく、企業活動するうえでも欠かせないツールとなっています。今回紹介する記事では、ネット接続に大事な役割を果たすLANケーブルをテーマにピックアップします。インターネット通信速度との関連性をメインに、解説していきます。今後、買い替えする際などの参考材料にしてみてください。
LANケーブルによるインターネットの通信速度への影響
最初に、LANケーブルとは何か、改めて押さえておきましょう。これは有線によるインターネット接続に不可欠なケーブルで、安定性と設定のシンプルさがメリットです。オンラインゲーム、動画視聴など、大量データ通信が必要なシーンでとても活躍してくれます。
一方、今や当たり前になった無線LAN接続は、ケーブルが不要なので、場所を選ばずにインターネット利用できる点が特色です。さて、LANケーブル自体がインターネットの通信速度にどれだけ影響しているのか、ポイントを踏まえて見ていきましょう。まず、長さは関係しているのか、というと、それほど強い影響はありません。ただし、太さに関しては多少問題が出てきます。薄めのものだとノイズが入りやすく、スムーズな通信を望むなら厚めのものがベストです。
では、たとえば、劣化が進んだ場合はどうなるのでしょうか。日々の使用環境によって、直射日光を浴び続けたり、きつく結束し過ぎたり、床に配線せざるをえなかったり、劣化の要因はいろいろです。LANケーブルの耐用年数は30年ほどで、その年数の前後になると、通信速度低下を招く可能性があります。通信速度がいつもより遅くなったと感じたら、劣化や破損を疑ってみるのもひとつの方法です。
一番影響が出るのは、LANケーブルの規格ごとに通信速度が変わってくることでしょう。次項で詳しく触れますが、LANケーブルの規格は、通信速度および周波数でいくつかのカテゴリに分かれています。大切なのは、インターネットの使用環境にもっとも適したカテゴリを選ぶことです。これが、LANケーブル選びの基本となります。
インターネットの利用シーンによって変わるLANケーブルの規格
LANケーブルの規格は、7種類あります。カテゴリ5から始まり、5e、6、6A、7、7A、8と分類されていて、数字が増えるにつれて、最大通信速度が上がり、伝送帯域が広くなるのが特徴です。ちなみに、伝送帯域とは、最高周波数と最低周波数の差を表した値で、この数値が高くなればなるほど伝送時の情報量も増えます。
一般家庭で多く使われているのがカテゴリ6です。最大通信速度は1Gbpsで伝送帯域が250MHzです。ふだん使いするうえでは問題ないレベルとなっています。昨今、ひとつのトレンドとなっているオンラインゲームやテレワークなどには、カテゴリ6Aあるいは7が最適です。ともに10G bpsで、500、600 MHzとそれぞれの数値で、高速性、安定性にも優れています。
法人で導入する場合には、やはり、最上位規格のカテゴリ8が理想的な選択です。最大通信速度が40Gbps、伝送帯域が2,000MHzで、超高速かつノイズ耐性にも秀でていて、安定度も抜群です。企業運営で欠かせない業務用サーバーとして重宝するカテゴリといえます。ここまで見てきたように、インターネットを使用する頻度や規模によって、ふさわしいLANケーブルの規格が変わってくるのです。そのことをあらかじめ把握しておきましょう。
LANケーブルを買い替えるときのポイント
LANケーブルを長く使い続けていると、どこかのタイミングで買い替えが必要になってくるものです。その際に注意すべきポイントをいくつか紹介します。はじめに、使用するケーブルの長さに合わせて、単線とヨリ線、どちらかの種類を選ぶことが大切です。この違いは芯の構造によるもので、前者が通信の安定性、高速性、後者は柔らかく配線のしやすさが強みとなっています。ケーブルの長さが10m以上だと単線、5m以下の場合はヨリ線が適した仕様です。
また、使用環境に即したケーブルタイプをセレクトするのも重要になってきます。場所を取らず、オフィスにもピッタリなフラットケーブルをはじめ、扱いやすい極細ケーブル、ノイズ耐性のあるSTPLANケーブル、電力供給もできるPoE対応ケーブルなど、種類もさまざまです。買い替えする際には、使用する場所の特性とLANケーブルの相性をしっかり検討したうえで、導入するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、LANケーブルがインターネット通信速度に与える影響について、解説してきました。利用シーンによって最適なLANケーブルの規格が変わること、そのカテゴリが最大通信速度、伝送帯域ごとに7種類あること、さらにケーブル形式にも複数あること、以上のキーポイントがありました。日常使いはもちろん、企業運営にもインターネットは不可欠な存在となっています。より快適に使用するためには、ネット環境や使用場所にふさわしい規格のLANケーブル選びが肝心です。本記事で紹介した情報を、今後のひとつの参考に活用してみてください。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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