WEB会議は、コロナ禍以降で急速に普及し、時間短縮や業務効率アップに貢献しています。しかし、便利な一方で、画像の乱れや音声の不具合などトラブルもあります。重要な会議であれば、時間が無駄になり、内容共有もできず深刻です。ここでは、よくあるトラブルや対処法について解説をします。WEB会議を快適に行う方法を学びましょう。
WEB会議でよくあるトラブル
ここでは、WEB会議中に起きやすいトラブルの問題点をまとめています。業務効率向上のためにすぐに解決すべき点です。
途中の切断
WEB会議中、突然画面が切れてしまうことがあります。または、音声や映像が止まってしまうこともあるでしょう。まったく会話が続かないので、会議の意味がなくなります。復旧まで、無駄に時間がかかり、場合によっては別日に行うことも必要です。その場合、参加者全員のストレスになるでしょう。WEB会議で一番避けたい事態です。
音声トラブル
映像に問題がなくても、音声のみにトラブルが起きる場合があります。会議なので、話を聴きながら意見することに意味がありますが、その行ためが一切できなくなります。また、聴こえていても、雑音がうるさい場合も問題です。重要な話を聴きのがす可能性があります。WEB会議はクリアな音声を安定させることが重要です。
映像トラブル
WEB会議に参加していても、映像が表示されない問題もあります。会議であれば資料の共有など、視覚的情報は重要です。資料を見ながら話をすすめるシーンで、理解ができない状態になってしまいます。また、せっかく作成した資料も無駄になりかねません。映像トラブルもあってはならない問題です。
WEB会議に必要な通信速度の目安
WEB会議の安定感を実現させるには、通信速度をこだわる必要があります。通信速度とは、インターネット上で、データを送受信するスピードです。速度には単位があり「bps」と表現されています。bpsは「1秒あたりに何bitのデータを送れるか」という意味合いなので、bpsが高いほど、WEB会議は安定した状態になります。
WEB会議に好ましいbps
WEB会議は、自身が情報発信をするときと、ほか者からの情報発信を聴きとるときの、送受信データが必要です。そこで、送信と受信で適したbpsは異なります。送信は「上り」と呼ばれ1Mbps、受信は「下り」と呼ばれ10~30Mbpsが最適です。WEB会議は、お互いに意見しあってこそ意味があるので、送受信ともにそれなりのbpsにしましょう。
そのほかのbps目安
WEB会議中によっては、SNSを見ながらすすめることもあるでしょう。その場合、5Mbpsくらいを想定しましょう。また、インターネット上の動画を視聴する場合は、最低10Mbps程度は必要です。さらに、ファイルのダウンロードは100Mbpsほどあれば開きやすくなります。
回線速度の注意点
WEB会議に適したbpsは、場合によっては大幅に変動します。とくに同時接続が多い場合は、目安のbpsではスムーズにつながらない可能性があります。大勢の参加が必要なときは、人数調整をして開催しましょう。
そのほか注意点
WEB会議は通信速度にプラスして、デバイスやアプリのスペックも重視しましょう。社内でWEB会議をスムーズに行えても、ほか社や個人とのやりとりで問題が発生する可能性もあります。そこをクリアできるアプリを選ぶことも重要です。
ネット回線の通信速度を上げる方法
ここでは、通信速度をあげる方法を紹介します。スムーズなWEB会議には必須なので、実践しましょう。
ルーターの性能をあげる
ルーターは、通信速度をあげるために重要です。通信速度はあっても、ルーターの経年劣化が原因で、遅くなってしまうことがあります。また、家庭用のルーターを無理に使用して、性能がたりていない場合もあります。そこで、業務に向いている高機能なルーターに買い替えましょう。
ルーターの場所
ルーター付近に電化製品があると、速度が遅くなります。パソコン機器は、なるべくゆとりをもった配置にしましょう。
ブラウザを閉じる
意外と忘れがちですが、WEB会議前に不要なブラウザを閉じることも重要です。パソコンに負荷がかかりすぎると、映像の動きがスムーズでなくなり止まる原因になります。
会議自体の工夫
送受信するデータ量が少ないと、通信速度ははやくなり、安定したWEB会議が可能です。そこで、資料はあらかじめ準備しておき、意見交換をメインとする場にするとよいでしょう。また、映像の質をさげるなどして、工夫をするとスムーズに進行できます。
有線接続を利用する
基本的に有線接続をすると、インターネットは速度がはやく安定します。外部の影響もなくなるので、環境や時間帯で速度が落ちることもありません。普段は無線が便利ですが、WEB会議のときだけ有線接続を使用するのもよいでしょう。
法人向けインターネット回線
さらなる通信速度を求める場合は、通信回線やプロバイダの変更をしてもよいでしょう。とくに、企業の場合法人向けの、インターネット回線が存在するのでおすすめです。コストはかかりますが、重要な会議でのトラブルは回避できます。企業の信頼にも関わるので、取り入れるべきサービスです。価格・性能など、各社異なるので比較してみましょう。
まとめ
WEB会議のトラブルは誰しもストレスを感じます。業務効率をあげるためのWEB会議で、無駄な時間を要しては意味がありません。まずは、通信速度を意識しながら、スムーズに進行させましょう。また、法人向けインターネット回線の使用ができると安心です。捻出できるコストと、もとめる性能がマッチすれば、安定したWEB会議が必ずできます。そして、トラブルがなくなることで、社内全体の業務効率があがります。WEB会議のトラブルときちんと向きあい、企業の底上げをしていきましょう。