インターネット回線が安定しなくなる原因とは?

公開日:2019/06/15 最終更新日:2024/06/17

企業がインターネットを使う際は、法人向けインターネット回線で契約するのが一般的です。

しかし業務用回線だからと言って、インターネットを常時快適に使えるわけではありません。ではどんな理由で回線が不安定になるのか、考えられる原因の一部を紹介していきます。

 

先ずは家庭用回線との違いを知っておこう

インターネット接続の快適性を考える場合、先ずは法人向けと家庭向けの回線の違いを把握しておく必要があります。

「当然、業務用なのだから安定性に優れているだろう」といったイメージをお持ちかもしれません。実際、理論的に家庭用の通信トラフィックと分離するなど、快適性の向上を図っているプロバイダもあります。ですが、基本的には領収証の発行に対応したり、ずっと同じIPアドレスを固定して使えるのが最大の違いです。

どちらも業務でインターネットを使用するには不可欠な要素ですが、回線の快適性とは特に関係ありません。つまり法人向けインターネット回線だからといって、全てのプロバイダで安定性が強化されているわけではないのです。物理的には回線自体も家庭向けと同じ物を使いますから、不安定になる原因は概ね家庭向けと同様になります。

そのため、システム上全く問題がなくても大勢のユーザーが利用するなど、通信帯域が圧迫されている状態なら、アクセススピードが低下したり、サーバーとの接続が上手くいかないケースがあるのです。

時間帯によって速度にバラつきがある際は、大抵これが原因と言えるでしょう。この場合は不可抗力なので、接続する時刻をズラすか、素直に諦めるしかありません。ただし、それは端末の設置数や、業務で使用する通信量に見合った回線を導入していることが前提です。

もしもコストを優先して格安プランなどで申し込んだ場合は、契約した回線が元々低速である可能性があります。その回線に対して大勢の従業員が一斉にインターネットへ接続すれば、通信速度が下がらない方が、むしろ不思議かもしれません。

仮にこの場合なら、業務上の通信量と見合ったプランに変更するか、もしくは回線数を増やして分散化するなど、何らかの対策を検討した方が良いと思います。

 

マルウェアも快適性を損なう大きな原因

「システムに異常はなく、契約プランも適切なのに不安定」といった場合はマルウェアの感染が疑われます。

端末の感染と言えば画面が真っ青になり、操作不能に陥るブルースクリーンなども有名です。そうした攻撃的なウィルスなら感染したことも一目瞭然なのですが、それとは別に、情報収集を目的としたタイプもあります。

こちらは感染した事実がバレないよう極めて隠密に行動するため、ユーザーはそのことに気づかないのが一般的です。とはいえ、裏では無断でアクセスを行っていますから、そのデータ量が多ければ通信帯域を圧迫してしまい、回線が不安定となります。

それらはスパイウェアと呼ばれ、インターネット上に溢れているため、普段から検知、および予防に取り組むのが肝心です。と、言うのは簡単ですが、スパイウェアはアンチウイルスソフトでは検出できない場合が多くなっています。

レジストリにも書き込みを加えるなど、やっていることはトロイの木馬タイプのウィルスと非常に似ています。実際、銀行口座やカード情報を狙うタイプもあるなど、軽視できない存在です。ところが、スパイウェアは一般企業が提供しているパターンも多く、全てが違法ソフトというわけではないのがむしろ厄介と言えます。

その場合、作者不詳のウィルスと違い、身元を明かした状態でパソコンなどに組み込まれます。ほかのデバイスへ伝染せず、危険性がなければ一概にウィルスと定義できないため、アンチウイルスソフトでは対処し難くなっているのです。

スパイウェアを検出して撃退するアンチスパイウェアもあるのですが、一度もスパイウェアを駆除していない場合は、こんなにも入っていたのかと驚くかもしれません。スパイウェアが原因で回線が不安定になっていた場合は、それで改善できる見込みがあります。何よりスパイウェアは回線を占領するばかりか、常駐数が多ければそれだけメモリーやCPUを使うため、処理が重くなることでも不安定になるのです。

しかし、だからと言ってアンチウイルスソフトやアンチスパイウェアを、沢山インストールするのも賢明ではありません。入れ過ぎれば今度はそれが原因で、インターネット接続に障害が出る場合があります。

ちなみに、マルウェアはウィルスやスパイウェアなど、ユーザーにとって不利益とも呼べるプログラムの総称です。

 

無線LANルーターも意外と原因になりやすい

無線LANを使用してインターネットに接続している場合ですと、ほかの機器が出す電波干渉によっても接続状況が悪くなります。また、電波干渉がなくても、端末と無線LANルーターとの距離が離れていれば、同様に接続状況が悪化するのです。

そのほかファームウェアをアップデートせず、旧バージョンのまま無線LANルーターを使っていますと、端末との整合性が下がり、インターネット接続に支障を与えるケースもあります。

 

法人向けインターネット回線が不安定になる原因はまさに様々ですが、やはり回線が混み合うタイミングでの接続は、快適性も落ちる傾向があります。

また、インターネット回線は通信量をカバーできるプランで契約するのが肝心で、この点を誤れば快適な接続環境は期待できません。そして、見逃せないのが通信帯域を圧迫するスパイウェアなどの存在です。裏でアクセスを行うマルウェアは接続状態を悪くする原因ですから、極力駆除しておきたいところです。

そのほか、無線LANを使用している場合は電波干渉、およびファームウェアが古いことでも、インターネット接続が安定しない場合もあります。

 

おすすめ法人向けインターネット回線一覧

イメージ
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)GMOとくとくBB(GMOインターネット株式会社)
連絡先0120-681-61703-5359-5111(東日本)
0120-116116(西日本)
0120-106107(OCN)
03-3347-0077お問い合わせフォーム0120-963-3500120-202-015
回線タイプベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォートベストエフォート(一部帯域確保)ベストエフォート
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
上り:最大357.38Mbps
下り:最大263.69Mbps
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型要問合せ
提供エリア全国主要都市部
(1道1都1府7県)
全国関東エリア
(東京・埼玉・千葉・神奈川の一部)
全国関東:1都6県
東海:4県
関西:2府3県
九州:2県
全国
参考価格
:月額費用
4万6,200円(税込)4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
33万円(税込)858万円(税込)2万735円(税込)戸建て:4,488円(税込)

マンション:3,498円(税込)
参考価格
:初期費用
5万8,300円(税込)
※工事費別
2万680円(税込)3万4,650円(税込)11万3,850円(税込)22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料
28,600円(税込)
SLA(品質保証制度)対象遅延速度
可用性
遅延時間
故障通知時間
故障回復時間
パケット損失率
遅延時間遅延時間
可用性
稼働率要問合せ
トラブル対応
サポートの仕方
24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能要問合せ
その他特徴ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定しているバックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できるWebブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能固定回線(光回線)とモバイルWi-Fiの2種類
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式リンク公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る

おすすめ関連記事