会社を立ち上げたとき、事務所を移転したときなど法人向けインターネット回線の開設が必要になることが多いです。現在はネット社会であり、メールやウェブ会議などでのインターネットの開設は必須です。ただ、ネットの開設までの流れや必要な機器のことをある程度把握しておかないと、必要なときに利用できない可能性があります。
インターネットの開設までの流れについて
法人向けインターネット回線を利用すれば、業務でメールの送受信や情報収集が自在にできるようになる、さらに遠隔地とのミーティングにも便利なウェブ会議サービスを利用できるようになるので、移動時間や出張費の節約効果も期待ができます。
新しいオフィスに移転したとき、新規に会社を立ち上げたときなど法人向けインターネット回線を導入することはわかっていても、その流れを把握しておかないと利用したいときまで間に合わなくなる恐れもあるので注意が必要です。
インターネット開設は、最初に資料請求から始める必要があります。資料請求はフリーダイヤルやスマートフォン、パソコン雑誌などを利用してプロバイダを探して請求するとよいでしょう。比較をした後は、申込書類に必要事項を記入して捺印、それと同時に会社の情報が記された書類の提出が必要になることもあるので、書類には何が必要になるのかあらかじめ確認しておいて申込書を送付するまでに用意しておきましょう。
申し込みが受理されると、回線工事の流れに入りますがオフィス内での工事は休みのときを利用すれば仕事の邪魔にもなりませんし、既にオフィス内までケーブルが入っているケースが多いので短時間で工事は完了します。回線が開通した後は、パソコン上でのネットワーク設定やルーターなどの各機器が正常に動作しているのか否かを確認すれば完了です。
法人向けインターネット回線に必要な機器について
個人宅などのインターネット回線に必要な機器は、ルーターなどが用意されるケースが多いのですが、法人向けインターネット回線の場合も料金にルーターのレンタル料が含まれているため自社で用意する必要はありません。ただ、オフィスの中で利用するパソコンの台数に応じたハブおよびLANケーブルは、プロバイダ側は用意してくれませんので、これらの機材については自社内で準備しておく必要があります。
ルーターとは、インターネット回線に対して送受信を行うために欠かせない機材です。光回線の場合は、光ファイバーをルーターに接続して送受信を可能にし、パソコンにはここからLANケーブルを接続する形になります。オフィスの中では多数の社員がパソコンを利用することになるので、ルーターはハブと呼ぶ機器を接続して分散させる形になるのが一般的ですが、無線ルーターを使えばLANケーブルを用意せずにインターネットに接続できます。
プロバイダが用意してくれたルーターが無線ではない場合もあるわけですが、この場合は無線ルーターを別途購入することで無線LANの構築が可能です。ケーブルが要らないため、オフィスレイアウトを考えたいときなどケーブルのことを考えずにできるなどの無線LANのメリットがあるけれども、場所によって無線がつながりにくいこともあるためLANケーブルで接続することも考えておくとよいでしょう。
LANケーブルでネット回線の構築を行うときのポイント
無線だと接続できない場所や接続が不安定になることもあるので、法人向けインターネット回線を有線LANで構築したいなどと考える人も多いのではないでしょうか。会議室などでは無線LANを利用して、遠隔地などとのウェブ会議を行いたい、しかし自席では有線でネットに接続して仕事をしたいケースは多いといえましょう。
無線もしくは有線のルーターからハブと呼ぶ機器に接続する、この機器はネット回線を分散するための機器で、一つのハブで10台のパソコンを接続できる場合、パソコンの台数が20台のときには3台必要です。また、席が離れている場合などでは、ハブとパソコンとの距離が長くなるので接続数が少ないハブを数台用意して分散させた方が利用するLANケーブルの長さを短くできます。そのため、法人向けインターネット回線をオフィスに導入するときには、事前にハブを置く場所を決めることから始めるのがおすすめです。
6人などのようにオフィスの中には島といえる場所が作られるわけですが、この島となる部分にハブを置いてLANケーブルでそれぞれを接続すれば、ハブからパソコンに接続するときに利用するケーブルは短いものでも充分足りるわけです。さらに、ハブ同士に接続するケーブルについてもそれほど長いものを用意せずにつなげることができる、床下にケーブルを隠せるオフィスならすっきりさせることができます。
法人向けインターネット回線に必要な機器は、無線ルーターやハブ、LANケーブルです。無線の場合はハブやLANケーブルを用意する必要はありませんが、ネット接続が不安定になることもあるので、あらかじめケーブルを利用して接続できるようにしておくと安心です。