VPNの4つの種類とは?選び方や注意点について解説

公開日:2023/10/01 最終更新日:2024/06/14


VPNとは、仮想のプライベートネットワークのことです。特定の人のみが利用できる通信方法であり、セキュリティを確保できます。例えば中国国内でLINEを使用しようとしてもできませんが、VPNを利用すればLINEを使うことが可能です。また、強要して使用するため安価にサービスを利用できるのもメリットの1つといえます。

VPNの4つの種類

VPNにはインターネットVPN・エントリーVPN・IP-VPN・広域イーサネットの4種類があります。それぞれメリットやデメリットが異なるため、特徴をよく理解してからどの種類いにするか選びましょう。

インターネットVPN

インターネット上に仮想のネットワーク環境を構築して通信する方法を、インターネットVPNといいます。暗号化技術やトンネリングを用いることで、セキュリティが担保された拠点間での通信が可能です。

既存のインターネット回線を利用して、VPN機能が搭載されたルーターもしくはサーバーに接続するだけで使えるため、簡単に構築できます。手軽に低コストで導入できますが、通信品質と速度がインターネット回線の利用状況に影響されることがデメリットです。つまり、回線が混雑していれば通信品質や速度は低下します。

エントリーVPN

通信事業者が提供するADSLや光ブロードバンド回線を使用し、閉域IP網に接続してVPNを構築する通信方法をエントリーVPNといいます。特定のユーザーのみ利用できるため、インターネットVPNよりも高セキュリティであることが特徴です。

また、マルウェアやデータの盗聴などの幹線から、通信を防御できます。ただし、インターネットVPNと同様に通信品質と速度が回線状況に影響されやすいデメリットがあります。

IP-VPN

通信事業者の閉鎖網を利用したIPのみを使用して構築したVPNのことを、IP-VPNといいます。イーサネット専用線を使用するため暗号化する必要がなく、通信速度が保証されることが大きなメリットです。

また、MPLSと呼ばれる機能を利用すれば、インターネットの利用が優先的に処理されます。通信速度が高速でネットワークが高品質かつ安定であることが大きな魅力ですが、運用コストが高額であることがデメリットです。

広域イーサネット

通信事業者の閉鎖網を利用したIP以外を使用して構築したVPNを、広域イーサネットといいます。IP-VPNと異なり、カスタマイズが自由にできることや、VPN接続の中でも自由度が高く、複雑な設定ができることが特徴です。技術があれば、自社に合った高品質なネットワークを構築できるでしょう。

ただし、コストが高いほかすべての拠点で設定が必要なため、拠点数が多い場合は管理が複雑になる点がデメリットです。

利用用途によって適切なVPNを選ぼう

VPNは4種類ありますが、メリット・デメリットが異なります。そのため、利用用途をしっかりと確認したうえで適切なVPNを選ぶことが重要です。何を選べばよいかわからない人は、次の2点に注目しましょう。

セキュリティレベル

外部からの不正アクセスを遮断したい場合は、セキュリティレベルの高いVPNの使用がおすすめです。先ほど紹介した中では、IP-VPNがおすすめです。DDoS攻撃にさらされる危険性のあるパブリックゲートウェイを避けて接続できるため、セキュリティレベルが高いと言えます。もしくは、エントリーVPNでもよいでしょう。特定のユーザーしか利用できず、外部からのデータ取得や不正アクセスにも強いです。

通信速度

VPNによっては、インターネット回線の混雑度により品質や速度に影響が出ることがあります。通信の品質や速度に多少影響が出ても構わない職種もありますが、そうでない職種や業界はあるでしょう。そのため、求める通信速度が安定して供給されるVPNを選択してください。例えば、IP-VPNです。インターネット回線ではなくイーサネット専用線を使用するため、通信速度が保証されます。

VPNを導入する際の注意点

VPNを導入する際は、運用コストやインターネット回線の利用状況に注意してください。

運用コスト

VPNには、低コストで運用できるものとそうでないものがあります。これはセキュリティレベルの高さや通信品質と速度の安定性に大きくかかわることです。もしコストを重視すれば、必要とするセキュリティレベルと通信品質と速度が得られないこともあるでしょう。

インターネット回線の利用状況

VPNを導入する前に、現在のインターネット回線の利用状況を確認してください。利用状況によっては低コストのVPNで十分なこともありますが、高コストのVPNが必要になることもあります。

まとめ

VPNの種類から利用用途に応じた適切な種類、導入する際の注意点を解説しました。VPNは4種類あり、それぞれセキュリティレベル・通信品質と速度・コストが異なります。そのため、導入の際はまず現在のインターネット回線の利用状況を確認しましょう。そこから問題点や改善点を洗い出し、セキュリティレベルを上げるのか、通信品質と速度の安定性を求めるのか決めてください。そうすれば、必要なVPNの種類が何かわかるはずです。

迷った方はこちらがおすすめ!

光ビジネスアクセスNEXT

光ビジネスアクセスNEXTの画像 引用元:https://www.gate02.ne.jp
費用と機能性のバランスが良い!
  • Point

    圧倒的コスパ!

  • Point

    アクセスラインを共有しない「1社専有型」

  • Point

    24時間365日の現地対応サポート

おすすめ法人向けインターネット回線一覧

イメージ
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型
提供エリア全国主要都市部
(1道1都1府7県)
全国関東エリア
(東京・埼玉・千葉・神奈川の一部)
全国関東:1都6県
東海:4県
関西:2府3県
九州:2県
参考価格初期:5万8,300円(税込)
※工事費別

月額:4万6,200円(税込)
※プロバイダ費込
初期:2万680円(税込)

月額:4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
初期:3万4,650円(税込)

月額:33万円(税込)
初期:11万3,850円(税込)

月額:858万円(税込)
初期:22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料

月額:2万735円(税込)
特徴バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している

24時間365日の電話受付
常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる

「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)
Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現

24時間365日の監視・保守を標準提供。
1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能

24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式リンク公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る公式サイトを見る

おすすめ関連記事