有線接続なのにインターネット速度が遅い！原因と対処法

有線接続でもインターネット速度が遅いと感じることはありませんか？通常、有線接続は安定した速度が期待されますが、さまざまな要因で速度が低下することがあります。本記事では、速度低下の原因となる一般的な要因と、その解決策について解説します。インターネットの速度に問題があるときにぜひ参考にしてください。

接続機器に問題がある場合

インターネット速度が遅い原因のひとつは、接続機器の不具合です。

モデムやルーター、ONU（光終端装置）などの接続機器は、長時間使用すると劣化することがあります。劣化した機器は、通信のパフォーマンスを低下させ、インターネット速度が遅くなる可能性があります。

これらの機器の状態を定期的に確認し、必要に応じてメンテナンスや交換を行うことが大切です。

ONUやモデムの再起動で改善するケース

光回線を使用している場合、ONUがネット接続の要となっていますが、長時間稼働させると熱を帯び、性能が低下することがあります。

定期的に再起動し、熱を冷ますことで通信速度が回復することがあります。モデムについても同様に、一定期間使用した後に再起動することで速度改善が見られる場合があります。

LANケーブルの劣化や規格の古さも影響

LANケーブルの劣化も速度低下の原因になります。

長期間使用しているケーブルや、ケーブルが頻繁に引っ張られたり、踏まれたりすることで、内部の配線が損傷することがあります。また、古い規格のケーブルを使っている場合、高速通信に対応していないため、通信速度が制限されることもあります。

たとえば、古い「Cat.5」ケーブルは最大100Mbpsしか対応できませんが、「Cat.6」や「Cat.7」のケーブルを使用することで1Gbps以上の速度が期待できます。LANケーブルの交換も速度改善に役立つ方法のひとつです。

長すぎるLANケーブルの影響

LANケーブルの長さも通信速度に影響を与えることがあります。

長すぎるケーブルを使用している場合、信号の伝送に時間がかかり、速度が遅くなることがあります。必要以上に長いケーブルは避け、適切な長さのケーブルを選ぶことが重要です。

接続している端末に問題がある場合

インターネット速度が遅いと感じる原因が、接続しているデバイス自体にあることも考えられます。

とくに、古いパソコンや低スペックの端末では、インターネットの処理が遅くなり、結果として速度が低下することがあります。

OSやソフトウェアの更新不足

端末のOSやソフトウェアが古いバージョンのままでは、最新の通信技術に対応できず、速度低下を引き起こすことがあります。

とくに、セキュリティアップデートや通信プロトコルが古いままだと、データ通信に遅れが生じる可能性があります。そのため、定期的にOSやソフトウェアを最新バージョンに更新することが重要です。

また、ブラウザのキャッシュや履歴が溜まっている場合も、ブラウジングが遅くなることがあるため、定期的にキャッシュをクリアすることも推奨されます。

VPNやプロキシの設定が速度に影響

VPNやプロキシサーバーを利用している場合、速度低下の要因になることがあります。

VPNはセキュリティを強化するためにデータを暗号化して送信しますが、そのプロセスが通信速度に影響を与えることがあります。また、プロキシ設定もデータの送受信に時間を要するため、速度が遅くなることがあります。

VPNやプロキシを利用する必要がない場合は、これらを無効にすることで速度が改善される可能性があります。

回線やプロバイダーに問題がある場合

インターネットの速度が遅い原因として、使用している回線やプロバイダーが原因となることもあります。

とくに、回線が混雑している時間帯や、住んでいる地域のインフラ状況によっては、回線の性能が十分に発揮されないことがあります。

回線のスペックや契約プランが不足している場合

契約しているインターネット回線のプランが、ユーザーの使用目的やデータ通信量に適していない場合、インターネットの速度が著しく低下することがあります。

とくに、オンラインゲームや高画質動画のストリーミングなど、データ量の多いコンテンツを頻繁に利用する場合、古い回線や低速なプランでは処理が追いつかず、速度が大幅に低下することがあります。

このような場合、より高速な回線へのアップグレードや、最新の通信規格であるIPv6に対応した回線へ乗り換えることが有効な対策となります。IPv6は、混雑が少なく安定した通信を提供できるため、速度改善に大きく寄与することが期待されます。

また、契約しているプランの上限速度やデータ容量にも注意を払い、自分の利用環境に合ったプランに見直すことも重要です。

インターネット接続の速度が遅くなるもうひとつの要因として、プロバイダー側のトラブルが挙げられます。プロバイダーのシステムに障害が発生している場合、インターネット全体の速度が低下することがあります。

とくに、メンテナンス作業やサーバー障害が発生している場合、速度に影響が出ることがあります。プロバイダーの公式サイトやカスタマーサポートを通じて障害情報を確認することで、問題の有無を把握できます。

また、インターネット利用者が多い時間帯、たとえば、夕方から夜にかけての時間帯には回線が混雑することがあり、速度低下が顕著になることもあります。これを回避するために、アクセスが少ない時間帯を選んで利用するか、プロバイダーを変更することも有効な方法です。

まとめ

有線接続でもインターネット速度が遅い原因には、接続機器、端末本体、回線やプロバイダーなどさまざまな要素が関与している可能性があります。まずは、機器の再起動やLANケーブルの交換を試み、デバイスのアップデートやVPN設定の確認を行いましょう。さらに、プロバイダーのトラブルが原因かどうかも確認し、必要であれば契約プランやプロバイダーの変更を検討することが大切です。最適な環境を整えることで、インターネット速度を大幅に改善できるでしょう。