社内LANの主なセキュリティリスクを紹介

公開日:2025/03/01 最終更新日:2025/04/11

セキュリティリスク

近年のデジタル化の進歩は目覚ましく、それと同時にさまざまなセキュリティリスクに対してより厳重な対策を敷く必要が出てきました。そこで今回は、社内LANの主なセキュリティリスクについて詳しく解説します。リスクを抑えるためのセキュリティ対策についても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

社内LANのセキュリティリスク

社内LANは一見安全に思われがちですが、実際には多くのセキュリティリスクが存在しています。現代のサイバー攻撃は日々進化し、巧妙化しており、企業にとって大きな脅威となっています。以下に、主なセキュリティリスクとその内容を見ていきましょう。

情報漏えい

代表的なリスクの一つが、情報漏えいです。暗号化されていないWi-Fiやセキュリティが甘い端末が外部から攻撃されることで、顧客情報などの重要データが漏れ、信用を損なったり業務停止に至る恐れがあります。

情報改ざん

情報改ざんも重大なリスクです。ファイルサーバーやWebサイトが、不正アクセスによって内容を改ざん・削除され、業務の混乱や情報操作の被害が生じることもあります

なりすまし攻撃

また、なりすまし攻撃も深刻です。社員のアカウント情報が盗まれ、攻撃者が上司や取引先を装って詐欺メールを送るといった手口が広がっています。こうした手法は、被害者が気づかぬうちに情報を盗まれる危険性を孕んでいます。

DoS攻撃

加えて、DoS攻撃によるサービス妨害も無視できません。これは、大量のデータを送信してシステムを停止させる攻撃です。自社でサービス用サーバーを運用している場合、大きな影響を受ける可能性があります。

ウイルス感染

さらに、自社の端末がウイルスに感染することで、他社への攻撃の踏み台として悪用されるケースもあります。この場合、加害者となってしまうことで取引先や関係企業にまで被害を及ぼし、社会的信用の失墜にもつながりかねません。

社内LANに必須なセキュリティ対策

社内LANのセキュリティ対策には、複数の観点からのアプローチが必要です。

アンチウイルスソフトの導入

まず、最も基本かつ重要なのがアンチウイルスソフトの導入です。信頼性の高いベンダーが提供するソフトを導入し、常に最新の状態に保つことが大切です。そうすることで、ウイルスやマルウェアなどのサイバー攻撃の被害を未然に防ぐことができます。

ファイアウォール・メール誤送信対策ソフト

次に、ファイアウォールやメール誤送信対策ソフトなどのセキュリティソリューションも必要です。これらは社内LANの情報の出入りを監視・制御する役割を果たし、より包括的なセキュリティ体制を構築するうえで欠かせません

クラウドストレージの活用

さらに、クラウドストレージの活用も有効です。社内に重要情報を保存する量を減らすことで、情報漏えいや外部攻撃のリスクを低減できます。また、自社でファイルサーバーを管理しないことにより、DoS攻撃への耐性も高まります。

セキュリティポリシーの策定・順守

最後に、セキュリティポリシーの策定とその順守が重要です。多くのセキュリティ事故はヒューマンエラーが原因であり、社員のITリテラシーの差がリスク要因になります。

情報の取扱いやデバイスの管理に関する明確なルールを設け、継続的な教育・啓発活動を通じて全社員の意識向上を図ることが、堅牢なセキュリティ体制には不可欠です。

社内LANが無線の場合に取るべきセキュリティ対策

最後に、社内LANが無線の場合に取るべきセキュリティ対策についてみていきましょう。

Wi-Fi機器の管理パスワードの変更

まず、Wi-Fi機器の管理パスワードの変更は基本中の基本です。出荷時に設定されている初期パスワードは、単純で推測されやすいです。そこで、複雑かつ推測困難なパスワードに変更することで、不正アクセスのリスクを軽減できます

暗号化プロトコルの適切な設定

次に重要なのが、暗号化プロトコルの適切な設定です。可能であれば最新のWPA3を使用し、デバイスが対応していない場合はWPA2/AESを設定しましょう。AESはより強力な暗号化を実現し、通信の安全性を確保します。

ファームウェアのアップデート

また、ファームウェアの定期的なアップデートも欠かせません。サイバー攻撃は日々進化しており、既知の脆弱性はベンダーによるファームウェアの更新で修正されます。自動アップデート機能を活用し、常に最新の状態を保つことが推奨されます

デバイス・ユーザーによる認証強化

さらに、デバイスやユーザーによる認証強化も必要です。従来のPSK(事前共有鍵)方式だけでは、不正なアクセスを完全に防ぐのは難しいです。しかし、MACアドレスによるフィルタリングや二要素認証などと併用することで、なりすましのリスクを軽減できます。

業務用と来客用Wi-Fiの分離

最後に、業務用と来客用Wi-Fiの分離も重要なポイントです。法人向けのWi-Fi機器には、来訪者向けのゲストWi-Fi機能が搭載されていることが多いです。

この機能を活用することで、社内LANと外部利用者を明確に分け、社内の重要情報への不正アクセスを防止できます。ゲストWi-Fiには利用時間制限やパスワード設定も可能で、安全なネットワーク提供が実現します。

まとめ

社内LANの安全性を確保するためには、情報漏えいやなりすまし、DoS攻撃など多様化・巧妙化するセキュリティリスクへの理解と対策が不可欠です。アンチウイルスソフトやファイアウォールの導入、クラウド活用、セキュリティポリシーの策定など、基本から応用まで多角的な対策が求められます。とくに無線LAN環境では、暗号化プロトコルの設定やWi-Fiのパスワード管理、業務用と来客用の分離など、より厳密な管理が必要です。本記事を参考に、自社のセキュリティを今一度見直しましょう。

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