法人向けインターネット回線のセキュリティはどれくらい安心できるものなの?

公開日:2022/08/15 最終更新日:2024/06/14


法人向けのインターネット回線で大切なのが、セキュリティです。インターネット回線に繋いでいるパソコンに、会社の機密情報や顧客情報が入っていることも多いでしょう。では、そんな大切な情報を守るため、どのくらいのセキュリティだと安心できるのでしょうか?この記事で詳しく解説します。

日本の企業はセキュリティ意識が低い?

実は日本は、先進国だけでなく、アジアの国々の中でも、セキュリティ意識が低いことで有名です。原因としては、日本人の国民性が一つです。しかし、そのほかにもいくつか明確な理由があります。詳しく見ていきましょう。

セキュリティ体制にかける予算がない

日本でセキュリティ意識が低い原因としてまず挙げられるのは、そもそもセキュリティにあまりお金をかけられないということです。セキュリティ体制の強化は、企業の直接的な利益にはなりません。不景気が続く今の日本では、直接的な利益につながらないセキュリティ体制に大きな予算をかけるのは難しいのです。

セキュリティ体制の構築に時間がかかる

もう一つの大きな理由が、セキュリティ体制の構築に時間がかかるということです。実際、世界から見た日本のセキュリティ強化不足を見て、セキュリティ体制を整える企業も増えてきています。しかし、それがすぐに浸透するわけではなく、浸み込んでいくまでは時間がかかるのです。

セキュリティが甘いとどうなる?企業が抱えるリスクとは

そもそもなぜ、セキュリティ意識が低いことは問題なのでしょうか?ここからは、セキュリティ意識が低いことで企業が抱えるリスクをご紹介します。

サイバー攻撃による情報漏えい

インターネットでのトラブルとしてもっとも多いのは、サイバー攻撃です。サイバー攻撃とは、金銭の窃取、個人情報の詐取、システムの機能停止を目的として行われるサーバー上での攻撃です。サイバー攻撃は、企業が持っている情報に不正アクセスすることで起こります。

この不正アクセスを許してしまうことこそ、セキュリティの甘さを物語っているのです。セキュリティが甘いことで企業の情報窃取やシステムの機能停止というトラブルが発生し、ケースによっては企業が莫大な損害を負うことになります。

社内でできるセキュリティ対策

ここからは、社内でできるセキュリティ対策を有線LANと無線LANそれぞれご紹介します。

有線1.アンチウイルスソフト

社内の有線LANのセキュリティ対策として、まずはアンチウイルスソフトを導入しましょう。アンチウイルスソフトとは、情報をダウンロードされるファイルやダウンロードされたファイルの検証をするソフトのことです。アンチウイルスソフトを導入し、さらにOSやソフトウェアを最新のものにアップデートをすることで、さまざまな種類のサーバー攻撃を防げます。

有線2.セキュリティソリューションの導入

セキュリティソリューションは、社内LANの情報の出入りを監視したり制御したりできるものです。アンチウイルスソフトに加えてセキュリティソリューションも導入するのがいいでしょう。

有線3.クラウドストレージの導入

社内LANから情報が窃取されることを防ぐには、社内LANの中に保存する情報を最適化することが大切です。そこで、社内で持っている情報は、安全なクラウド上で保存・管理をし、社内LANの中に保存する情報を最小限に抑えましょう。

有線4.セキュリティポリシーの策定

サイバー攻撃の被害に遭うのは、セキュリティ意識が低かったり、ITリテラシーが低かったりする人や組織です。そのため、社内でセキュリティポリシーを策定するだけでもセキュリティ意識が上がり、意味があります。

無線1.パスワードを変更する

いわゆるWi-Fiと呼ばれる無線LANは、有線LANよりもリスクが高いといわれています。そんな無線LANのセキュリティ対策では、まずパスワードを変更しましょう。無線LANのパスワードは、初期の工場出荷時のパスワードが設定されていることが多いです。サイバー攻撃犯は、この初期のパスワードのまま使われている無線LANを狙います。そのため、必ず無線LANのパスワードを変更してください。

無線2.暗号化プロトコルの設定をする

無線LANでは、暗号化プロトコルの設定が可能です。暗号化プロトコルとは、特定の状況で安全な通信ができるようにどんな行動or相互作用をするのかが決められたルールや指示のことです。暗号化プロトコルを設定することで、無線LANをサイバー攻撃から守れます。

無線3.ファームウェアのアップデートをする

無線LANのセキュリティ対策として、ファームウェアのアップデートをしましょう。ファームウェアとは、インターネットやパソコンの周辺機器を動作させるソフトウェアのことを指します。ソフトウェアは、時間とともに弱くなり、サイバー攻撃の被害を受けやすくなります。しかし、アップデートによってソフトウェアを改善することで、サイバー攻撃から守れるのです。

無線4.デバイスやユーザーによる二重認証にする

無線LANは、パスワードを知っていれば誰でもつなげるものが多いです。しかし、企業の無線LANにおいてそれは危険すぎます。そのため、無線LANのパスワードに加え、デバイスやユーザーによる二重認証にするのがおすすめです。

無線5.業務用と来客用のWi-Fiを分ける

法人用のWi-Fiルーターは、ゲストWi-Fi機能を搭載しているものが多く、業務用と来客用のWi-Fiを分けられます。来客用のWi-Fiは、ただインターネット接続のためだけに利用できるものなので、そこから社内LANに接続されたデバイスへの不正アクセスは不可能です。そのため、社内LANの情報を守るためにも、業務用と来客用のWi-Fiを分けるようにしましょう。

回線とセキュリティサービスをセットで提供している会社もある

セキュリティ対策をしようと思っても、何から手を付けたらいいかわからないという企業の方も多いでしょう。しかし現在は、インターネット回線とセキュリティサービスをセットで提供しているところもあります。インターネット回線の契約で安全なインターネット環境を整えながら、会社に必要なセキュリティ機能も一緒に提供してくれるのです。

さらに、回線とセキュリティをセットで導入すると、回線の監視や保守もしてくれます。セキュリティ環境を一からすべて揃えるのは大変です。しかし、それらをワンストップで提供してくれるので、セキュリティ対策にかけるコストも時間も最低限に抑えられます。セキュリティ対策について悩んでいる企業の方は、ぜひ回線とセキュリティサービスのセットを検討してみましょう。

まとめ

法人のインターネット回線のセキュリティについてご紹介しました。セキュリティ意識が低いといわれている日本ですが、サーバー攻撃による事件は後を絶ちません。実際に、大手企業の情報漏えい事件などをたびたび目にするようになりました。情報漏えいは、企業に計り知れないほどの損害を与えてしまいます。大切な会社を守るためにも、セキュリティ対策をしっかりしておきましょう。

おすすめ法人向けインターネット回線一覧

イメージ
サービス名
(会社名)
光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions)フレッツ光ネクストビジネスタイプ
(NTT東日本・NTT西日本)
OCN光「フレッツ」(OCN)
イーサシェア(KDDI株式会社)イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社)NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社)
通信速度上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
下り:最大1Gbps
上り:最大1Gbps
(10Mbps確保)
下り:最大2Gbps
(10Mbps確保)
提供構成専有型専有型専有型専有型共有型
提供エリア全国主要都市部
(1道1都1府7県)
全国関東エリア
(東京・埼玉・千葉・神奈川の一部)
全国関東:1都6県
東海:4県
関西:2府3県
九州:2県
参考価格初期:5万8,300円(税込)
※工事費別

月額:4万6,200円(税込)
※プロバイダ費込
初期:2万680円(税込)

月額:4万5,210円(税込)
※別途プロバイダ利用料金が必要
初期:3万4,650円(税込)

月額:33万円(税込)
初期:11万3,850円(税込)

月額:858万円(税込)
初期:22万3,300円(税込)
※2年継続なら実質無料

月額:2万735円(税込)
特徴バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している

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1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能

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