法人向けインターネット回線のスピードテストの方法
法人向けインターネット回線の通信速度は、さまざまな要因でプロバイダがカタログなどに記載している最大通信速度よりも遅くなります。実際にどの程度の通信速度がでているのかはスピードテストによって調べることができますが、ここでは具体的なスピードテストのやり方や結果の見方、スピードテストを実施する際の注意点について解説します。
法人向けインターネット回線のスピードテストのやり方
スピードテストとは、インターネット回線の最大通信速度ではなく、実際にどの程度の速度が出ているのかという実効速度を調べるためのテストのことを指します。
インターネット回線の通信速度は、PCやスマホなどの端末やモデムのスペックやLANケーブルの規格、ブラウザのキャッシュ、回線の混雑度合いなどの要因によって変動しますが、実効速度を計測することで通信速度低下の原因を特定して改善につなげることが可能です。
スピードテストの具体的な方法は、通信速度測定サイトを利用することで手軽に実施できます。通信速度測定サイトはインターネット上に数多く存在しており、スピードテストで検索すれば簡単に見つけることができますが、基本的には無料でブラウザ上から利用できるサイトがほとんどです。加えて、多くのサイトはボタンをクリックするか、サイトにアクセスすると自動的に計測が開始されるので、テストを実施するのに特別な知識は必要ありません。
また、スマホやタブレットを利用している場合は、専用のアプリによってテストすることも可能です。専用のアプリをインストールする必要があるため、ブラウザ上で利用できる通信速度測定サイトよりも手軽さの面では劣りますが、過去の計測履歴を閲覧できるアプリも存在します。さらに、スピードテスト以外の機能が搭載されているアプリもあるので、インストールしておいて損をすることはないでしょう。
スピードテスト結果の見方について
スピードテストによって調べられる項目は利用するサイトやアプリによって若干異なりますが、基本的にはどのサイト・アプリでも下り速度と上り速度の2種類の項目は確実に調べることが可能です。
下り速度とは、データを受信する際の速さのことを指します。ダウンロード速度と呼ばれることもある指標で、WEBサイトの閲覧や動画視聴、メール受信、アプリやファイルのダウンロードなどに影響を与えます。一方の上り速度とは、データを送信する際の速さのことです。アップロード速度とも呼ばれる指標で、メール送信やSNSへの投稿などに影響を与えます。
これらの項目は、インターネットの利用目的によってどちらを重視すべきかが変わってきますが、どちらも速いに越したことはありません。ただし、一般的なユーザーの場合は下り速度の方が重要となることがほとんどです。
また、レイテンシという項目が調べられるサイト・アプリも少なくありません。レイテンシとはPing値とも呼ばれる指標で、サーバーに接続してから応答があるまでの時間のことを指します。単位はms(ミリセカンド)で、この値が低いほど速度が速く、高いほど遅くなります。たとえ下り速度や上り速度が高い値でも、レイテンシが高いと快適に法人向けインターネット回線を利用できないので、スピードテストを実施する際はレイテンシにも注目しましょう。
スピードテストを実施する際の注意点
上記の通り、スピードテストは専用のサイトやアプリで簡単に実施できますが、テストを実施する際はいくつかの注意点を押さえておく必要があります。
まず注意すべきなのは、スピードテスト以外のインターネット利用をすべて停止した上で測定することです。通信速度測定サイトやアプリ以外でインターネットを利用していると正確な数値が出ない恐れがあるので、テストに関係ないブラウザやソフト、アプリはすべて終了させた上でテストを行いましょう。
また、法人向けインターネット回線の通信速度は、回線の混み具合によって変動するため、スピードテストの計測結果はテストを行う時間帯や曜日、場所によって大きく異なることがあります。したがって、少しでも正確な実効速度を知りたい場合は、時間帯や曜日、場所といった条件を変えて複数回テストすることが大切です。
なお、スピードテストで得られる結果は、通信速度測定サイトやアプリ側が用意したサーバーとの通信速度を計測したものとなります。加えて、通信速度を測る方法には何種類かあるのですが、利用するサイトやアプリによって採用している測定方法が異なるため、同じ条件でテストしても結果が異なることがあります。どのサイト・アプリが最も正確な値なのかを知ることは非常に難しいので、スピードテストで得られる結果はあくまで目安として捉えるようにしましょう。
回線速度はインターネット利用の快適さを大きく左右するため、現在利用している法人向けインターネット回線の実効速度がどの程度なのかを知っておくことは非常に大切です。回線の実効速度は、スピードテスト専用のサイトやアプリによって簡単に調べることができますが、もしもスピードテストの結果が思わしくない場合は、利用している回線やプロバイダの見直しも検討してみてください。
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サービス名 (会社名) | 光ビジネスアクセスNEXT(株式会社USEN ICT Solutions) | フレッツ光ネクストビジネスタイプ (NTT東日本・NTT西日本) OCN光「フレッツ」(OCN) | イーサシェア(KDDI株式会社) | イーサネットアクセス (S)(ソフトバンク株式会社) | NUROアクセス スタンダード(ソニービズネットワークス株式会社) |
連絡先 | 0120-681-617 | 03-5359-5111(東日本) 0120-116116(西日本) 0120-106107(OCN) | 03-3347-0077 | お問い合わせフォーム | 0120-963-350 |
回線タイプ | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート | ベストエフォート(一部帯域確保) |
通信速度 | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps 下り:最大1Gbps | 上り:最大1Gbps (10Mbps確保) 下り:最大2Gbps (10Mbps確保) |
提供構成 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 専有型 | 共有型 |
提供エリア | 全国主要都市部 (1道1都1府7県) | 全国 | 関東エリア (東京・埼玉・千葉・神奈川の一部) | 全国 | 関東:1都6県 東海:4県 関西:2府3県 九州:2県 |
参考価格 :月額費用 | 4万6,200円(税込) | 4万5,210円(税込) ※別途プロバイダ利用料金が必要 | 33万円(税込) | 858万円(税込) | 2万735円(税込) |
参考価格 :初期費用 | 5万8,300円(税込) ※工事費別 | 2万680円(税込) | 3万4,650円(税込) | 11万3,850円(税込) | 22万3,300円(税込) ※2年継続なら実質無料 |
SLA(品質保証制度)対象 | 遅延速度 可用性 | 遅延時間 故障通知時間 故障回復時間 パケット損失率 | 遅延時間 | 遅延時間 可用性 | 稼働率 |
トラブル対応 サポートの仕方 | 24時間365日の電話受付(トラブルきりわけ・復旧支援)と、必要に応じて現地への駆けつけ対応 | 「24時間出張修理オプション」:月額3,300円(税込)で、24時間故障受付可能 | 故障申告受付と故障復旧作業を24時間対応 | 24時間365日の監視・保守を標準提供。回線終端装置は、常時監視により迅速な復旧を24時間365日対応 | 24時間365日対応のオンサイト保守が標準装備。障害の発生箇所の調査や問題の切り分け、現地での保守対応も可能 |
その他特徴 | ネットワーク全体を管理し、バックボーンを定期的に増強するため、通信環境が安定している | バックボーンは国内最大級。常に高品質で安定したインターネット環境を提供できる | Webブラウザを利用し、日々の通信状況をチェックできるトラフィックレポートを標準付属 | バックボーン内の機器・回線の二重化による障害対策および、通信の優先制御を行うことで信頼性・安定性を実現 | 環状に交換設備を接続するリング型構成になっており、1つの区間で障害があっても逆向きの接続で伝送することが可能 |
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